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「ブラックファミリア ~新堂家の復讐~」単純な復讐劇に見えるが、展開と結末までどう楽しませてもらえるか?

城定秀夫がチーフディレクターで脚本も絡んでるということで、それなりの作品にはありそうな予感がするが、冒頭から、テレビに流れる実業家一家のパーティーシーンがなかなかエグい。ドラマとしても、不快な感じの印象がこのドラマの闇的なものを語ってるのは上手いと思う。

母親、板谷由夏の娘(星乃夢奈)は、芸能界デビューが決まったということで家族は明るい状況。しかし、彼女のそのデビューを祝おうとした日に、星乃はいなくなり、駆けつけた家族の目の前で校舎の上から落ちて亡くなる。

悲しみに暮れる家族のもとに、週刊誌は彼女の「パパ活」が原因と報道する。また、YouTubeでパパ活当事者とされる、担任教師が、事実を認める配信が行われ。それが原因の自殺とされる。

一家は、それはないと、母親の板谷は週刊誌の編集部を訪ねると、記者から、実業家一家から圧力がかかったことを聞かされる。ここで、記者が当事者にこんなに早く真実を伝えるのはおかしくも感じるが、これにより、初回は一気に復讐への道が明確にあるわけで、見ている方としてはわかりやすい。

そして、敵の一家は、小野武彦、平山祐介、筒井真理子、塩野 瑛久、瀧 七海。一家の姓が早乙女なのもそれらしくて良い。まあ、みんな悪い何かを背をっている感じの雰囲気が出ていて、これから、どう追い詰められるかは楽しみなところ。

筒井真理子は、こういう役がハマる人だが、彼女の踊りが見せ場になってますね。彼女、映画「波紋」でもラストで印象的な踊り見せていましたが、決まってますよね。

復讐側は、板谷由夏、山中崇、森崎ウィン、渡邉 理佐の4人。山中が少し弱々しい美容師だったり、大きな象に立ち向かう蟻的な雰囲気はよくできている。雰囲気だけでなく、芝居もそういう阿呆な金持ちが吊るし上げられる状況に持っていくのだろうから、楽しみではある。で、森崎ウィン、「パリピ孔明」にも出てたけど、少し太った?顔のシャープさがなくなったような?役的にも、冴えない役が多くなってる気がするのは気になるな。まあ、この役は爽やか系ではあるみたいだが・・・。

で、ラスト復讐開始で、早速、板谷が早乙女家の家政婦で雇われるのだが、これ、どうやって小野武彦に取り入ったかは知りたいよね。そう、最後のコスプレみたいな4人の復讐者たちを見ると、十分、計画はできているようだが、そのあたりも知りたいところ。

脚本としては、そういう部分を端折って、復讐戦を密に描くということだとは思うが、そのへんがどううまく描かれていくかですね。そこそこエグい展開を期待はしています。


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