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「Dr.チョコレート(第10話)」意外に綺麗な終わり方。Dr.チョコレートは闇ではない未来を選んだということか・・。

白山乃愛の女優お披露目ドラマとしては成功と言っていいでしょう。これがあって、彼女主演の映画がどう作られるのか?は興味深いところ。年齢的にはまだ主演映画は先のことか?とはいえ、なかなか魅力的な少女なわけで、東宝はこころして使って欲しい感じがする。これから、彼女の伸び代がどれだけ見られるか楽しみである。

で、ラスト。先週の最後で分かった「め様」の正体。香椎由宇の元に向かうも、もう香椎は軽井沢に引っ越していた。で、その行き先を西野が刑事の平子祐希から聞くわけだが、その捜査網の中身があまり出てこないが、まあ良いだろう。

そして、軽井沢で、すべての真相が語られる。香椎は白山の母親の安達祐実と同僚で同じ研究をしていたが、先にリストラされてしまう。そして、安達の研究が結果を出したことで嫉妬に駆られて、ネットに嘘の書き込みをしたのが「め様」の始まりだったということだ。そして、そのサイトが勝手に動き出してしまい、宗教のように人が集まり、刺青を紹介すれば、多くの者が同じようにそれを彫るという流れ。ある意味、このドラマの設定は怖い話ではある。

普通の人の書き込みに共感が集まり宗教みたいになっていくという話。リアルな新興宗教も口コミで数を増やしていくものだとは思うが、ネットをうまく使えば、今までより早く、広くそれを作れるという話だ。これを見て、そういうことをやってみようと思う詐欺師も少なく無いだろう。そういう意味では、現存するいかがわしい宗教団体はもうオワコンなのかもしれないと思ったりもした。数はもうMAXまで増えているわけだし、違う組織にして再度動く方が未来がありそうな気がする。創○学会などは、もうそういう行動に移ってるかもしれませんね。みなさん、お気をつけあそばせ。

ということで、香椎由宇が動かしていた「め組」は勝手に同調者が動くようになり、白山の両親も香椎が殺したのではなく、ずーっとテロ行為をやっていた福山翔大主導のものだったという真相。そして、香椎が、自殺しようと試みたところで、白山がそこに突っ込んで代わりに腹にナイフを刺してしまう。ちょうど、メンバーも集まり、執刀医がいないことに気づくが、坂口がトラウマを乗り越えて執刀することに。愛する子を救うということで彼が医者に戻れるきっかけになるという流れは、なかなか綺麗だった。

そして、白山が治って、DR.チョコレートのサポートメンバーは解散!新しい道を進むという物語。そして、坂口と白山は「愛の手錠」の映画のラストシーンのロケ地にいた。普通に医療行為をやっているが、それが正しいかどうかなどどうでもいいことだ。彼らは世の中に必要なわけだから。そこに、西野が訪ねてきてエンディング。これは、「愛の手錠」のラストとシンクロするというわけなのだが、それなら、ドラマの中で、このドラマの話をもう少し詳しく描いた方が良かったのでは?「刑事」と「犯人」が愛し合うストーリーって面白そうですよね。坂口と西野で作ればいいのにね・・。

秋元康プロデュースドラマとしては、面白い方でした。白山乃愛の今後にエールを送らせていただきます!。

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