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「転職の魔王様(第4話)」男を支えるための転職を女がする時代?

岡崎紗絵は、今の女優の中でも、かなりの美女であると思う。その均整のとれた容姿がもう一つ大女優への道を阻んでる気がする。結果的に、勝ち気な女性の役が多い。ということで芝居の幅が広がらない気がする。残念だ。私は彼女の映画「mellow」がとても好きだ。無理にラーメン屋を継いでいた女性が自分の夢を追う決断をする話。ずっとそこから、とんでもな飛躍がない気がする。すごい勿体無いと思っている。しかし、今回の彼女、さらに美しく見えましたね・・。

その岡崎紗絵が今回のクライアント。そして、彼女は成田凌の元カノという立場。彼女はネットの成田の動画を見て来た。ほぼ、冷やかしだったのだろうが、今の会社の業績がイマイチであり、今一緒に住んでいる彼は、まだ発展途上の漫画家。将来に不安が多いという話。そして、成田に転職の紹介を頼む。

成田は、なかなか彼自身の本音を出さないが、基本、誰に媚びたり贔屓するようなことはしない。そこは信頼できる社会人として視聴者に明確にわかる。だから、少しくらい性格に問題があろうと、なかなかクールに見える。成田凌、表面と中身に少し差がある役をうまくこなしていると思う。

そして、成田が紹介したのは、岡崎が今いる会社を脅かし業績を伸ばすライバル企業。そして、待遇も今の倍という、金銭的なことを考えたら飛びつきたい会社。だが、多分、そこでそういう靡き方をしなかったことで成田は簡単な問題ではないと思った。彼女がどういう性格かというのもわかっていたのだろう。

そして、岡崎の彼が成田を訪ねてくる。そして、彼を支えるために彼女が転職しようとしてることで、彼女と別れることを考える。

そんな話の中に、成田と岡崎の昔の付き合っていた頃の回想を流すのはなかなかうまい仕込み。そして、足を悪くした交通事故がきっかけで二人は別れたことがわかる。ある意味、その場が成田の大きな人生のリセットだったのだろう。そういうことがあったから「あなたの人生、このままでいいんですか?」という言葉が出てくる。こういう雰囲気のキャリアエージェントって本当にいるのでしょうか?私が出会った方々には、こういう人はいなかった。

そして、成田はこうもいう。「この仕事は、今の社会に必要だと思っている」そういう考え方を持って仕事をしてる人が何%いることやら。そういう仕事に対する考え方を明確に示してくることも、このドラマの面白さなのだろう。

確かに、「自分の正解は自分でしかわからない」のだが、その考え方の方向性をサポートすることはできるかもしれないということなのだろう。そして、今回は転職はしない現状維持で話は終わるが、そんな金にならない事案もしっかり糧とできるエージェントなら信頼できる気がしますよね。本当に、巷のピンハネ派遣業の皆さんには、しっかりと見ていただきたいドラマであります。

そして、次週も成田の事故に関連するクライアントの登場のようだ。このドラマ、一回一回、なかなか、中身は濃いですが、ここで小芝風花の存在感がイマイチになってますね。彼女に見せ場を・・。


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