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「ブルーモーメント」特別災害対策本部という名目の中でどんな災害に立ち向かっていくのか?

原作は小沢かなのコミック。主演、山下智久。やる役は気象研究者で、SDM(特別災害対策本部)で災害から人命を守る役。今、彼が人命を守ることに全力を尽くすのは、過去に婚約者の本田翼を災害時に亡くしたことがあるようだ。本田がファーストシーンから出てきて、主役にも見えるのだが、あっさり亡くなるのは作品的には贅沢に見える。そして、その本田の父親が舘ひろしであり、SDMの統括というのは似合ってるのかどうかよくわからないが、ある意味、こういう役ができる俳優が館くらいしかいなくなってしまったということもあるのだろう。もう、裕次郎さんの位置ですよね。

で、気象オタク的な山下のキャラの作り方はわかりやすいが、副業的にテレビやネットで柔らかキャラをやって、気象についてオーディエンスに伝えてるという姿は、それだけ、大事なことを広報したいという思いなのだろう。

そこにやってくる新人、出口夏希。「いちばん好きな花」「君が心をくれたから」に続いて、CXドラマ3連投。だんだん、役が大きくなってくる感じがある。美形の女優さんではあるが、少し地味目にも感じる、ここでのサブヒロイン的な役で主役を掴む流れになるのか?というところかな。「君が心を〜」の芝居は嫌いではなかったですけどね。

あと役者的には、SDMのメンバーの仁村紗和が、ちょっとシリアスな芝居をする役をやってるのが気になる。というか、この人、こういう方が似合っている?そして、「真夏のシンデレラ」で彼女と恋人役だった水上恒司が山下と対立するような消防班役。まあ、山下と違い、彼は真面目でまっすぐな青年役が似合うわけで、それは良いコントラストになりそうである。

あと、山下の上司役で平岩紙。朝ドラ「虎に翼」での主婦で学生役もそうだが、最近はコメディアンヌ的な役よりは、こういうシリアスな役をあてがわれるようになってきた。芝居は安定していますものね。あと、今回は活躍していないが、夏帆が出ているのは、いいスパイスになるそうということで、役者陣を見ると、かなり期待はできるドラマだ。

そして、ドラマの初回は、冬の山岳気象の変化による災害で犠牲者を出さないようにするか?そして、山岳初心者が雪崩に巻き込まれたのを早期に発見できるが、一人を消防班のチーフの音尾琢真が助けようとした時に滑落が起き、2人がすぐ下に落ちるという事故が起こるまで。次回は、彼らが救出できるかどうかという話らしい。どういう手段で彼らを救うかは興味深い。

そして、そんな本線の話の中で、出口夏希も災害で人を亡くしたことがあり、そのことでここにいることもわかる。そして、説明不足のようにも感じさせるが、この仕事の大きな意味を経験で教える山下。それなりにいいコンビになっていきそうな予感をさせる初動でもあった。

結構、ダイナミックな舞台設定で、これは映画化も狙いながらのドラマなことはわかる。まあ、どんな災害の中で、彼らが人の命を救っていくのか見守ることにしよう!

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