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「あたりのキッチン!」桜田ひよりのコミュ障はともかく、料理ドラマの新しい形かな?

これもコミック原作。しかし、コミック原作の数の多いこと。ドラマの企画者は常に漫画原作をチェックしてるのでしょうな。まあ、大変そうだが、オリジナルを考えるより楽ということかな。漫画自体が進化してますしね、そこに文句を言っても仕方ない日本のエンタメ界なわけであります。

そして、題名からしても、またグルメドラマかと思いきや。主人公がコミュ障ということで、ただの料理ドラマではないみたい。そして、主人公の舌が天才的で、食べれば、調味料の量まで当ててしまう。まあ、ここまでわかる人は知らないが、何が隠し味?みたいなのを当てるの得意な方はいますよね。コミック原作だと、こういう奇抜な設定がしやすいですよね。

その主人公を演じるのは桜田ひより。私が彼女の顔を認識したのは昨年の「Silent」での目黒蓮の妹役でだ。街を歩いていても、それなりに印象的な顔立ちだろう彼女。ここで1時間ドラマの主役を任されるというのは、それなりのニーズがあると見られてるのだろう。

ここでは、コミュ障の演技がかなりオーバーなわけで、これをやっても許されるのが、彼女みたいなタイプということか?その彼女が匂いだけに誘われて入った店が、渡部篤郎がやっている「阿吽」という店。で、成り行きでそこでアルバイトをすることになってしまう。

そして、キャベツを切らせてみれば、それなりにできる。ここで、キャベツの千切りが切る方向で食感が変わるという話が出るが、こういう豆知識をいっぱい入れて欲しいですな。

とはいえ、彼女のコミュ障は酷く。お客様の顔をちゃんと見なければなんとかできるとか、薄目で対応すればできるとか、わからんことを言い出す。私からみれば、可愛ければなんとかなるのでは?と思ったりする。

そして、ある日、初めてきたお客様が胃が痛そうだったので、熱いお茶を出そうとしたら、それをはっきり言えず、こぼして失敗してしまう。で、アルバイトを辞めるのだが、街でそのお客さんを見かけ、彼が関西出身としる。

そんな中、渡部が大学に彼女を探しにくる。そして、もう一度アルバイトに戻ると、例の彼が来て、「ささっと食べられるもの」という注文。桜田は、関西風のうどんを提案する。彼がストレスで胃が弱っていて、故郷の味をたればホッとするのではないかという推理。

その推理は見事に当たり、彼は喜んで帰る。ここで、出した「鶏みぞれうどん」美味しそうでした。料理が主役のドラマは、それがおいしくみえれば、半分成功と言っていいだろう。

ただ、客に合わせた味を作るのに、ここでは時間かけすぎでは?これでは、そっちの方でお客様が怒ってしまう気はした。まあ、桜田と渡部のコンビネーションも悪くない。週末にあまりかしこまらずに見られるドラマとしては良いという感じでした。

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