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「恋する警護24時(第9話)」もう少し恋する雰囲気強めでよかったのではないか?

前回で溝端淳平が岩本照の父を殺した犯人とわかり、証拠も押さえて、溝端と揉める中で岩本は刺される。ここのところで、白石と岩本の恋の力が試される感じではあるのだが、もう一つでしたね。やはり、白石麻衣の演技が今ひとつ。この人、芝居をして色っぽくなれないのよね。別に過度な露出がなくても、男を酔わす感じが欲しい。あと、このドラマの彼女は弁護士なわけですが、これは脚本の問題だろうが、司法用語的なものがあまり多くなく、彼女の知的な部分も表現できていなかったりもする。結局、岩本の追う事件に関してはそれなりに描けたものの、「恋する警護」という部分は今ひとつ演出できなかった感じですな。そこがしっかりしてれば、結構出来のいいドラマになった気はしますよね。

あと、溝端淳平が追い込まれて、自ら岩本のところに襲いにいくのだが、この展開はおかしいだろう。確かに証拠を持っているということがあるかもしれないが、また、うまく逃げ切る方を考える男の方がここでの溝端らしくないあか?

でも、戦う中で、岩本の父親が息子のプレゼントに持っていたものが、警察の笛だったということが、溝端の口から吐露される。それをすごく馬鹿にする溝端。結構、こういう父親の愛情みたいなものを軽々しく虐げる感性はドラマの中で、溝端を最高のワルに持っていく効果がある。で、結果的に、やはり岩本の親父の死は屈辱的でしかなかった事例として岩本の心にも残るわけだ。そこあたりはうまいのだが、視聴者的には後味が悪いところではあった。真相をどう作り込むかは難しいところですよね。

このドラマ、ガードマンたちの仲間意識の強さもあり、チームとして頼もしかったところはなかなか良かったところではあるが、その向こうにある、岩本と白石の恋愛模様がもう一つ盛り上がらなかったのは残念なところ。白石の恋敵的な位置にあった吉原彩子の存在ももう少しドラマの中で上手い使い方はなかったのか?と思うところもあるし、色々と勿体無さを感じる部分が多い作品だった。

そして、元ジャニーズの面々がこれからどういう俳優活動になっていくかまだ未知数な部分が多いが、岩本照、それなりに役者としては男臭い役ができそうなので、とりあえず期待である。

そして、白石麻衣に関しては、ここのところ、他の坂道メンバーの活躍も多い中、もう一つ、役者としての強みを前に出していかないと、なかなか厳しい部分を感じました。役者がファンを掴むのって、美形だけでは無理があるのですよね。

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