ラスト、主役の橋本環奈は上司を脅迫しているわけで、彼女が刑事課に会計管理にやってきた目的は他にありそうだということで、ドラマの幅を広げた感じではある。

しかし、私は橋本主演のドラマを最後まで見る自信がない。今年も紅白の司会に選ばれたり、日本一般的には人気の女優さんらしいが、ここまで、彼女のドラマで印象に残ったものがないのだ。そして、よく変顔のようなものが出てくるが恥ずかしく見えるだけ。確かに顔立ちは整っている美形ではあるが、表情の演技がさほどできるわけでもない。そして、声が苦手だったりする。そう、声の印象というのは長く女優を続ける上ですごく重要なのだ。ハスキーな声がダメなら伊藤沙莉もダメだろと思う方もいるかもしれないが、そうではない。伊藤のは個性に聞こえるのだ。それは、やはり演技力の差なのだろうか？

今回は、沢村一樹や佐藤二朗がいるおかげでドラマはしっかり見えるが、その中で経費を削減しろと叫ぶ橋本が子役のようにバタバタ動くのはやはり目障りだったりもする。まあ、こういう彼女が可愛いとする人がいるのもわかるが、どうも、私的にはコントを見せられてるように感じてしまうのだ。これは、彼女が悪いのではなく、彼女をそうにしか演出できないスタッフが悪いのかもしれないが、結果、今回も最後まで見続ける自信は今のところない。

とはいえ、刑事の無駄使いをなくすという設定は面白いですよね。警察という名目で税金がどのくらい無駄に使われているかはすごく興味あるところ。そして、会計管理するはずの橋本が刑事の捜査に絡んできてしまうことが面白いところなのでしょうけどね。

あと、佐藤二朗が、普通にいい上司というのも珍しい設定。ふざけるのも封印してるようですし、新しい味が出せるのでしょうか？あと、刑事の徳重聡なども、面白く使えそうですよね。

今回の事件は大学内の殺人事件。犯人が給与が安くて、自宅でお湯も沸かせなかったというオチは寂しい限りですが、その貧乏な犯人を捕まえるために沢村がキャバクラに行って経費で落とそうとしていたというのは、複雑な金の流れですな。でも、その逮捕現場で顕微鏡が高いからと命よりそっちを守るヒロインも変ですよね！

今期のドラマでは数少ないオリジナル脚本。そしてこの時間帯のドラマは意外に面白いものが多いので期待感はあったりはしますが、やはり橋本が私の趣味ではないのは大きなマイナス材料ですよね。

とにかくも、橋本のコントのような演技が少しでも上手くなることを祈るばかりです。