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「ミステリと言う勿れ(第12話)」全然、謎解きが終わっていない最終回。シーズン2は遠くない?

もはや、シーズン2を考えているようなラストである。そして、最終回は2本立て。つまり、前回のジュートの話を完結させなければいけないのと、整君に最後の活躍をさせなくてはいけないということを1回にまとめるミッションだったのだと思う。かなり、イレギュラーな作り方だし、最後に残った指輪の謎が、ガロ君から整君に託されるも、そこで終わり。こんなに視聴者をもやもやしたままに陥れる相沢友子の脚本だが、多分、彼女自体が変なパラドックスに入ってしまった感じなのか?いや、無理やり、シーズン2のおねだりをしてるのか?まあ、どう考えてもこれで終わりにはしないだろうというラスト。

まずは、一番目の話。整君が、大阪から帰ってくる新幹線。そこで「タコめし」を食べようとすると、やってくる女(関めぐみ)。ここで、おかしいことが。新幹線の自由席なのだろうが、3席シートの通路側に座っている整君。多分、これは後で話される追突事故の時に逃げられるようにと考えてのことか?電磁波が強くない方に座っているか?どちらかだとは思うが、普通は自由席は、後で混むと面倒なので窓側に座ると思う。まあ、トイレが近いから通路側とか、車内販売のお姉さんと話したいとかという理由もあるのでしょうが…。それよりおかしいのは、関めぐみも、窓際には座らず、真ん中に座ることだ。特に最近のソーシャルディスタンスという時代には、おかしいのだ。もちろん、ドラマの設定上、彼女の手紙を整が見える位置にいないと話が続かないのだが…。このドラマを見ていると、見ているこっちも整君みたいな物の見方をするようになり、こういうのがすごい気になる。その時点で私は、このドラマに飲まれているのだが?

そして、絵文字で送られてきたDVの父親の手紙の話は、これも、今までの話に比べると、結構陳腐な話である。ある意味、このデジタル時代に、あえて封書で届く手紙というところも、古臭く。推理劇としたら、江戸川乱歩の時代に戻っていますよね。まあ、そう考えると、このドラマ全体が古臭いといえば古臭い。スマホは使わざるを得ないが、PC のデータとかそういうのはあまり仕掛けに使われてないですものね。まあ、そういうところがかえって新しく見える若い人もいるのだろうという私の認識。

とはいえ、整君の結婚式でのヴァージンロードの決め事に対する疑問は、確かにわかる。特にLGBTとかもありの現代に、男の手から男の手に女が渡されるみたいな儀式には、違和感を感じたりする。なんなのでしょうね?

そして、愛珠の死の真相を探るガロは、ジュート(北村匠海)と話をして、彼が愛珠を殺そうとしたことを知る。まあ、死にたい人が死に至ったのだが、なんか、どうでもいい男が彼女を殺した顛末はおかしいし、そのためにガロがどうでもいい男を殺したのは、まあわかる。しかし、この話も何か古臭い。古臭い話だから、寄せ木細工の工房で終わるの?でも、これも、その古臭さが面白いのだろうし、大体、整という主人公の思考が、いろんなものに洗脳されていないから、結論を導き出せると考えれば、そこのところが、この話の魅力なのであろう。

最終回に、伊藤沙莉の活躍がなかったのは、ちょっと残念だった。シーズン2、期待しております。

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