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「JKと六法全書(第3話)」特殊詐欺に加担させられる18歳という大人。

前回でマスコミに身元がリークされて、学校でも注目の存在になってしまう幸澤沙良。とはいえ、古文で赤点を取ってしまい再試験ということに。司法試験を受かったということで、それなりに記憶力は高いのだろうが、興味のない古文など勉強する時間が無駄ということもあるのだろう。ある意味、大人の仕事しながら高校生は無理があるよね。そう考えると、定時制高校生ってすごかったのだなと今になった思ったりもする。

そんな、追試の勉強で忙しい幸澤に相談に乗ってくれと現れる米倉れいあ。「スマホのお金あげます」情報に食いついてもいいかと相談されるも、ダメだよ、気をつけてと言って流す。だが、次の日、米倉は口座に200万円入っていたと喜んで幸澤に伝えてくる。だが、すぐに誤送金だったと連絡があり、50万円ずつ 4日に渡り返してくださいと言われ、その指示に従う。それにより一回3万円が米倉に渡され、計12万円が渡されるという流れ。これは、完全に特殊詐欺の出し子にされたということ。

そして、口座情報からばれたのだろうが、米倉のところに警察がやってきて逮捕されてしまう。ここで、まずいのは、幸澤が、気をつけろと言っていたにもかかわらず、現金を受け取ってしまったこと。つまり、知っていたのにやったのね!という理論。そして、今は18歳が成人になったので、少年法で解決する問題ではなくなったこと。こんな感じで逮捕される高校生も増えてしまってるのかもしれない。

そして、幸澤は大東俊介とともに、同じように出し子になるように、つまり加害者を呼び出すためにスマホで米倉と同じ行動を取ってみる。すると、同じように受け取り係の男がやってくる。警察を配備していたおかげで、その受け取りの男を逮捕。そして、その裁判にまた幸澤が出廷する。

で、いつものように犯人を責め立て怒らせてしまう。そして、犯人は「出し子が何にもわかってないから、犯罪に加担していることに全く気づかないことだ」と言わせて、無罪を勝ち取るという荒技。そう、このドラマの面白いところは、女子高生の彼女だからできる方法で法廷を震撼させるところにある。だから、ドクターXのパクリだろうが「私失敗するんで」という一言はが、実に効いていたりする。

そして、このキャラをリアルに感じさせる幸澤の演技が秀逸なのだろう。そんなキャラが明確になってきたところで、彼女の父と母の話になっていく。このドラマの最後のヤマはそこなのだということだろう。そして、この特殊詐欺のボスがその事件に絡んでいて、その男に幸澤はあった記憶があるというのは、面白い本テーマへの導入?さあ、ここから、どんな失敗をしていき、それが法廷の弁護に生かされていくのか、ドラマはギアチェンジしてきた。

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