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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(第5話)」アウティングって何?世の中、住みにくいったらありゃしない

順調にアップデートしてきた原田泰造が、皆で親睦を高めるバーベキューの席で、中島颯太の彼氏である、東敬介に、「大地くんの彼氏だね」と言ったら、東に「アウティングするんじゃない!」と怒られる!私も「アウティング」という言葉を知らなかった。いくら、LGBTの尊重が世の中で言われても、そのことを本人の承諾なしに公然の場で言ってはならないって?気持ちはわかるが、自分勝手な話だとも思う。つまり、まだ、そういう考え方がグレーな人も少ないうちに、そういうことを言うと、偏見に晒されて苦労することがあるからやめてくれと言うことなのだろうが、そういうことを普通にするには、このような「アウティング」が何度も繰り返されないとダメな気もする。そう、世の中のいろんなことが繰り返し学習で変わってきているのだ。

それは、「不適切にもほどがある」で描かれている38年間のギャップの世界を見ればわかることだ。テレビでおっぱいは出せなくなるし、世の中で当たり前だった喫煙者は煙を出すことで本当に煙たがられることになってしまった。これは、ある意味、そう言う事象へのアウティングが繰り返されたからだ。そう言う意味で、ここでの原田泰造は間違ってはいないと私は思う。

とはいえ、原田の部下たちは、自分たちがペーパーレスの時代にコピー機を売ることを嘆き。資格をとる話などをしている。彼らは、資格を取ったからといって、そのプロになることが大変なことがわかっているのだろうか?いわゆるここで出てくるサラリーマンたちは、昭和のサラリーマン根性「タイムレコーダー押せば、給料が入ってくる感じのやつ」からアップデートしていないわけだ。実際に、個々人が評価される時代であるが、それは仕事のセンスが見られる時代になっている。ただ、評価するのが、ここにいる原田みたいのが多いから、企業環境自体がアップデートしていないわけだ。だから、コンプライアンスみたいな言葉だけが先にたち、結局は企業文化が破壊され、何やってんだかわからなくなり、金を回してるだけのつまらん組織に成り下がる。今、問題になっている自動車メーカーの不祥事も皆その結果だと私は思う。その辺は「不適当にもほどがある」で詳しく描いてるよね・・。ここで描きたいのは、おじさんの意識改革の話だ。

そう、ここでの原田泰造は何も間違っていない。ドラマは5話で折り返し点!ここから彼が、もっといろんな人たちの気持ちをわかるようになってどう変化していくのかは楽しみなところ。そして、息子の城桧吏も、昔の野球部の友達から、新しいミッションをもらって嬉しそうだったし、彼自身がどう生きていくようになるかも楽しみですな。

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