脚本は数年前に「ヤングシナリオ大賞」の佳作に選ばれた相馬光。とりあえず、深夜枠のドラマで試される感じなのか？主演は岡本圭人。この人はジャニーズの人なんですね。それなら、ダンスはできるはず。そして、女子の主演なのか、吉柳咲良。この子は「星降る夜に」で覚えた。ホリプロで「ピーターパン」やってるということで、それなりの素養はあるのだろう。初回の最後に一人で踊るシーンはなかなか良かった。そして、一番目立ってるのは岡部たかし。長い舞台の経験もあるし、なかなかうまく溶け込んでいる。「リバーサルオーケストラ」もそうだったが、最近は、雰囲気いい人の役が多いですね。まあ、まだまだ今後使われていきそうだ。そして、そんなダンスチームをまとめていくのが、宝塚出身の映美くらら。こちらは、楽しんでやっているようで、いつもより若く見える。まあ、元々可愛い人ですからね。

とにかく、テーマは趣味から入ったダンスチームが上を目指していく話らしい。初回は、仕事で疲れていたり、運動不足だったり、新しい世界に入りたいみたいな感じで、体験レッスンを１週間受けるところから。主役の岡本は、結婚していて妻の岡本玲とすれ違い生活。男が料理してるドラマ最近は普通に見られるが、ここでは、妻に少し振り回され気味の生活が見える。そして、会社でもやりがいがイマイチと言ったところ。そういう前提でダンスの世界に入るということは簡易に認識できたから、なかなかスマートな脚本と言っていい。

そして、体験が終わって、岡本と岡部が居酒屋で飲むシーン。岡部が部下を誘って飲みにいくとパワハラと言われるからと言う。そんな世の中である。それでいいのか？と思うこともあるが、もはや日本特有の家族的なものがなくなった組織の中ではウサもはらせないのが一般的。だから、ジムに行ったり、一人で活動ということか・・・。そんな時代にネクタイ鉢巻の岡部はどういうキャラなのか？もう一つ見えない。そして、岡部は主役ではないので、前に出過ぎるのもまずいし、その辺は脚本の塩梅難しいですよね。

そして、どちらかといえば、協調性がないように見える吉柳。印象がもう一つだが、男たちにどう絡んでくるか？というところ。この辺りは興味深いが、あと何人か、女子の個性的なキャラがほしい気はする。岡部や映美を使ったことで、金が足りないのか？深夜ドラマは、その辺り、お金のことが見えてしまうのが辛いが、テーマは面白いと思う。もっと、躍動的なドラマを期待いたします！！