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「ジャンヌの裁き(第5話)」学内で起こる多重問題で「不起訴相当」になる現実

最後に、高岡早紀が何も言わずにいなくなる。彼女が内通者だったと言うことなのかもしれないが、それはこのドラマの本筋ではないようだ。結構、いろんな細かいところはいい加減だったりするが、まあ、このドラマは推理劇ではなく、「検察審査会」と言うものが国の正義を護るために 機能してるのか?と言うところが言いたいのだろう。高岡、本当にこれで、後でてこないなら、ほとんど見せ場のない役でしたね。まだ、後で出てくるのかな?

そして、次回予告の前には、玉木宏の書いた恋愛漫画がパクリ疑惑というネタ。これは、まだ検察案件ではないと思うので、審査会とは関係ないとは思うが、やはりココリコ田中が絡んでるのだろうか?で、田中、それなりに狡猾な雰囲気を出して演じているのだが、やはり、アップにすると私は笑ってしまうよね。こういう役をこういう人にやらすのはやはり無理があるのかな?

それはともかく、今回のネタは、進学校の教師が階段から落ちて頭を打って死んだ話。そして、彼がいじめられていたという話と、食中毒になったという話が絡んでいる。なかなか複雑である割には、検察は不起訴処分。つまり、直接的な死因は事故なわけで、そこに「いじめ」という論点は関係ないということなのだろう。そういう意味では検察はフォーカスがはっきりしているわけだ。

そういうことで、「いじめ」についての存在もあったようだし、「食中毒」の件も、一緒に働いていた、昔からの友が、彼がエビのアレルギーだと知っていながら、カニの缶詰をスムージーに入れて飲ませたことがわかる。そんな、いじめた友に対して、仕事を分配するように「嘆願書」を作っていたのが、死んだ当人だった。そこで、涙する加害者だったが、死人は帰ってこないのだ。結果的には、いじめで階段から落ちたわけではないので「不起訴相当」。

その加害者は、校長の息子で、その親からも見放されてるような人物だったという設定はなかなか複雑でドラマ的にはわかりにくい部分があった。ただ、今回の事件に関していつもよりやる気を起こしていたのは、前回、内通者と疑われていた長谷川純である。彼もいじめられていた過去があり、この死んだ教師に共感し、IT絡みにも強かったことで、この死者の言葉が蘇ってきたわけで、やはり、検察審査会は必要だということを感じさせるという流れ。でも、実際、他人事にここまで突っ込んで審査する人はなかなか少ないでしょうね。なんせ、この審査員、抽選で選ばれているのだから。

ということで、ドラマ的にはココリコ田中の闇が見えてきて、それがどう捌かれるかというところに向かうのでしょうが、ここからの展開は読めないですね。そこに、優香と警察の音尾琢真が絡んで、大きな闇が見えてくるのでしょうが、田中は笑って立ち去って終わりということも十分考えられますものね。


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