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「厨房のありす(第9話)」どうも、話はハートフルな方向にはないようですよね・・。

クライマックスに及んで、誰が火事をおこし、なんでそれを起こしたみたいな話になってきてるのが、何か違和感があるのは私だけか?普通にASDの門脇麦が、永瀬廉という理解者を得て、未来に向かって生きていく話でいいのではないのか?

まあ、ドラマを盛り上がらせるために、過去の事件の真実を判らなくさせて、その真実を誰もわかっていないみたいな状況にしてる設定がいるのかどうかだ。結果的には、そこの部分で最終回を見てもらおうとしている。そこに、ASDというフラグは関係しているのか?

そういえば、かなり初めの方で、五條製薬がASDの特効薬を作ってるみたいな話が出ていたが、その話は、それ以来出てきていない。つまり、門脇が熱演しているASDというものに対し、ドラマはあまり真摯に向き合ってない気がする。このドラマ、ASDで生きている人々に対し勇気を与え、そして、健常者にそれを理解させるようなドラマではなかったのか?

まあ、今問題がいっぱい出ている日本テレビである。考えれば今期の「新空港占拠」も「となりのナースエイド」も、そしてこの作品も、皆、フォーカスがしっかりしているようで、ぼやけているのが気になった。作り手が何を作りたいのか明確さに欠けるのだ。そして、ドラマを最後に盛り上げるために、みな、変な方向に動かそうとしてる不気味さ。

もう、日本テレビ、一旦、ドラマ作らないくらいのことしないと、この変な癖は治らないのでは?本当に、亡くなった原作者の人がどのくらい違和感に悩まされたのか、これを見ただけでもわかってくる。考えれば、「セクシー田中さん」に関しては、最後に原作者が脚本を書くことでうまくまとめられたと推理すべきなのでしょうね。

まあ、話がかなり逸れたが、そんなサスペンスフルな問題に、門脇に嫉妬していた大友花恋が、一生懸命になってるのも分かりにくいし、その大友と邪魔でしかなかった前原瑞樹が協力してるのも、かなり変である。もう、キャラクターの動かし方下手すぎだし、ここに及んで、前田敦子は必要キャラではなくなってるのは何故?

そんな中で、今回の救いは、岡部たかしでしたね。彼。「アピエス」である意味ブレイクしてから、その後、ずっといい人の役をもらってますよね。出てくると印象的だし、まだまだ役者としての伸び代を感じさせる今回でもありました。

ということで、誰が犯人でもいいのですが、私的には北大路欣也が永瀬廉に謝るシーンが見たいですね。本当に、前に北大路が彼を罵倒したシーンはドラマとはいえ許せませんから!

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