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「Dr.チョコレート(第3話)」白山乃愛の存在感だけで成立している感じではある・・。

テレビドラマでも、主役が座長と呼ばれることがある。このドラマでいえば、話を動かしているのは、坂口健太郎であり、彼が座長ということなのだろう。しかし、見ている方としては、Dr.チョコレートを演じる白山乃愛が主役であり、彼女が他のキャストを生き生きと動かしている印象が大きい。そのくらい、この子の存在感は強い。うまく芝居ができているというのではなく、持って生まれたスター性みたいなものを感じさせるのがすごいのだ。そう、ここで新人として出てきたのではなく、前からプロとして存在していた感じに見えることに、すごいオーラみたいなものを感じている視聴者が多いのではないか?なんか、「可愛いね」みたいな言葉が出てくる隙がないみたいな・・。

そして、彼女の着ているファッションにすごく目がいく。なんでも着こなしてしまうというか、着る服を光らせてしまうような能力がありますよね。今回から、学校のシーンが出てくるが、彼女の着ている服は小学生がそこに着ていくにはおしゃれすぎるのだが、違和感がないのは不思議なのだ。多分、彼女自身がその中心にいて、何をやっても画面を壊さない能力がある。子役に限らず、新人でこういう雰囲気を持ってる人も珍しい。彼女がいることで、このドラマは多分、後世に語られるものになってくる気はする。

肝心の中身だが、先週、古川雄大がタトゥーのことで坂口に話があるということだったが、それはシールだった。そして、その入手先からタトゥーを入れた職人をあたると、この間手術をしたヤクザの組に繋がり、突き詰めていった末に、坂口の知っている医師の眞島秀和に辿り着いた・・。ジャーナリストの西野七瀬も利用しながら、それを追い詰める流れは、秋元康のドラマらしく安直で、あまり面白さはないが、まあ、誰にもわかりやすい流れではある。

とはいえ、今回の話のメインはこちらではなく、坂口と古川がいない他のメンバーでテレビ局に前田旺志郎の漫才を見学しに行ったところで起こる。アイドルが倒れ、緊急措置をしないと命に関わるという話。これも、先に廊下に転がっていた薬を鈴木紗理奈が覚えていたり、テレビ局の小道具的なもので手術を行ったりと、かなり軽いノリ。初回から、そうなのですが、ここで行われる手術、とにかく消毒というものをしなくて大丈夫なのかと思ってしまう。まあ、その場にあるドリルで頭蓋骨に穴を開けるって、最近のドラマではよく出てくるが、ちょっと感心しない。無謀なのは、小学生が手術するということだけにしていただきたいと思う。というか、こういうドラマって、児童を見守るいろんな団体から文句は来ないのですかね?まあ、文句が出ないほど、白山乃愛に呑まれてしまう感じはありますが・・・。

あと、秋元康の名前を使うことで、そういうのが問題にならないということもあるのでしょうか?色々、制作側の根回しみたいなものもあるのでしょうね。彼女の所属の東宝としては、大切に育てたいでしょうしね。

とはいえ、このドラマ、白山乃愛の演技のお披露目として十分に成功はしてますよね・・。

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