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「Dr.チョコレート(第7,8話)」「め組」の正体と「Dr.チョコレート」の正体と西野七瀬の本音は?

秋元康プロデュースドラマらしく、後半に入ってもう一つテンポが悪いというか、流れがまだるっこしい。とはいえ、ここまでで「め組」の中枢が警察の戸次重幸だとわかり、石川恋も「め組」だというのは、刑事も話すようになる。そして、西野七瀬は、坂口健太郎にさらに近づいていき、記事にはしないと言うので、坂口は手術の風景まで見せてしまう。そして、8話の最後にはその約束を裏切り、ネットに記事が上がる。そして、Dr.チョコレートの仕事はできなくなり、坂口と白山乃愛は離れ離れに・・。

西野は、これ以上、犯罪となる手術行為をやらせたくないのと、坂口を危険に合わせたくなかったのだろう。これは、普通の恋物語の結果と私は受け取ったが、どうだろうか?

まずは、7話。白山が小学校でショッピングサイトの配送工場の社会科見学に行くと、社長の片桐仁が倒れ、そこでの手術となる。ここで、白山が他の児童から離れて手術するのはやはり無理がある。そして、それとパラレルに葵わかなが「め組」のサイトから彼らを知り、福山翔大に会い、誘われているうちに彼らの爆破計画に気づいてしまう。そして、オペに現れるも、そこで、パラレルに福山が爆破を実行しているのを坂口が止める。そこには西野もいて、彼女はこれを境に坂口にさらに近づく。

でも、工場の爆破は起こった。もう一人の実行犯がやったのだ。そして彼が死にそうになっているのを知り、坂口は自分が報酬を払うから助けろと指示する。そんな中で、白山はいろいろ悩む。そして、前田旺太郎の彼女と殺傷事件に遭遇し、彼女が怪我をして笑わなくなった話を聞いたりする。白山の頭の中もパンパンな感じはうまく演じられていたが、いろいろと強引な設定は、やはりお子様ランチを無理に大人に見せてる感じに見えてきた。手術現場に現れる福山に対抗して、以前、手術した垣松祐里を連れてきて反社に味方させるとか、流れが今ひとつですよね。

そんな中で、シンガポールでのDr.チョコレートの登場シーンを入れても、どうもうまくドラマの中でそれが驚きみたいのにならないのも問題であったりする。結果、サポートのみんなが、もう手伝わないと言い出すのだが、これは、ドラマを見ている方にしたら「ドラマの話が面白くないのでやめる」というようにも聞こえたりする。そのまま、最終回でいいではないか?と思ったら、西野七瀬の裏切り。そして、西野は坂口を落とせるのだろうか?そんな、恋物語も今ひとつドラマの中に溶け込んでいませんな。

というか「め組」のやってることが、前田がドラマ内でいうようにショッカーレベルで今ひとつ面白くないのですよ。そして、それが警察の内部から指示してるみたいなのも、なんかな〜?と思ってしまったりする。もう、坂口が緑のマスクかぶって戦えばいいのではないかと思ってしまいますものね。

あと、西野が垣松の姉さん姿を見て「格好いい」と言ってましたが、西野でも十分できる役なわけで、こういうセリフが生きてこないのもまずいなと思ったりしました。岩下志麻ばりの姉さん連れてこないと、この言葉は生きませんよ。

で、まだあと2回あるのかな?なんか、もう一つ盛り上がりませんな。そして、ここにきて白山乃愛という素材をうまく使えてない感じがする。秋元康のドラマらしいといえば、それまでだが・・。

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