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「Dr.チョコレート(第9話)」悲しみを感じながらも人は生きていくというテーマ

本当の「め様」がわかって終わった今回。そういう意味で、この役に香椎由宇をあてがったのね、という感じがした。彼女、悪女役は似合うと思うのですよね。しかし、何故に彼女が警察関係者と知り合っていたのか?

先週、坂口と白山は別々に暮らすことになったが、それを促したのは香椎である。つまり、ここからミッションは始まっている。それを夫の眞島秀和は知っているのだろうか?いや、この事件のフラグとして「サーチュイン遺伝子」なるものが出てきたわけで、眞島は関係ない感じがする。どちらかというと、「め組」に利用されている。

サーチュイン遺伝子は、長生き遺伝子と言われるもの。リアルな世界では、「新型コロナウィルスワクチン」を世界的に摂取させるのは、世界の人口を減らすためだという話がある。そして、パンデミックが起こった段階から、全て世界的に恣意的に進められてきたという陰謀論もある。それが真実かどうかはともかく、そんな時代に、皆が欲しがる「長生き遺伝子」が邪魔だという人もいるという話はわかりやすい。まあ、ウィルス陰謀論にしても、野球の八百長がうまく行かないように、そんなこと仕組んだって裏切り者が出るから、まあ真実だとしても、思うような結果にはならないはずだ。集合的な洗脳はある程度は可能だが、限界がある。つまり、創○学会が政権の一翼を担ったところで、会員がもうどん詰まりなのと同じ話だ。

つまり、ここで出てくる「め組」というのも、そんなことを考えてる団体なのだろうが、警察をうまく使ったとしてもなかなか日本国は動かせないだろう。そして、その裏にいろんな恨みを持つものがいることも今回、わかってきた。今までスナイパーという感じでテロ行為をやってきた福山翔大も、今回の最後には、自分が信じてたリーダーが偽物だったと知り涙を流す。ドラマとしては、もう少し骨格がしっかりした組織を考えないかな?と思ったりするが、そこは、所詮、秋元康の限界である。

坂口は、西野から、リークされた記事は自分の本意ではないと聞かされ、さらに彼女を利用しようとする。そして、「め様」と思われた戸次重幸に対峙し、先にも書いたように彼がフェイクだということを知る。そんな話とパラレルに手術シーンを入れないといけないということか、鈴木紗理奈のなかなか悲しい話が入れられるわけで、結構、今回話がてんこ盛り。

鈴木が自分から友人の夫婦の危機を救おうと白山に手術を依頼。しかし、白山、産婦人科も見事にこなしてしまうのね。まあ、AIが子供にデータを植え込んでいけば、こういうこともありうる未来はくるような気がする最近してきた私である。それと、白山の医師姿がなかなかそれ風に見えてきてるのも恐ろしい話だ。

で、今回の患者の夫役の渋谷謙人、「ソロ活女子」で印象に残っていたが、「らんまん」に出てくるは、「風間公親」に出てくるは「シガテラ」に出てくるは、なんでこんなに人気者なの?

それはともかく、今回の最後に白山が発する言葉「悲しいけど、人間は生きていかないといけない」という。その通りである。事故で親族を亡くしても、それに報いるのは自分の命を精一杯使って生きていくことだ。そして、恨みなどというものは何もいい結果を呼び寄せない。そんな、人の基本的な物語をいまだに描かなければいけないのは、人間が弱い生き物だからだろう。そう、こういうことを考えてると、大河ドラマなどで陣地の取り合いなどやってる過去の事象を描くことも虚しいだけだと思う昨今の私ではある。

また、脱線したが、このドラマも次週がラストのようだ。Dr.チョコレートに明るい未来が見えるようなラストをお願いします。


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