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「波よ聞いてくれ(第8話)」ラジオの世界をこんなに素敵に描けたことに拍手!是非、続編を作っていただきたい

周囲の人が、みんな、鼓田ミナレを認めて終わる、見事な最終回でしたが、本当に小芝風花のこの役、これで終わらせるには勿体無い!続編は絶対やっていただきたいし、これなら映画化しても迫力あるものができると思う。音響を徹底的に凝った作品作ってほしい。そして、小芝風花、すごい女優になった感じがした。これからのさらなるご活躍期待しております!

ほんでもって最終回。まずは、小芝の母親がやってくる話から。見合い相手を3人もってアパートに。で、誰が出てくるかと思ったら、というかこの母親誰が演じてるか最後までよくわからなかった。なんか、戸田恵子さんをふっくらさせたような・・・。と、キャストを見て、高島礼子と出て驚く。「嘘だろ!」まあ、化粧しないとこんな感じなのかとは思ったが、それにしてもわからなかった。いわゆる整形してわからなかったのではない、ただ老けたふくよかなおばさんになってしまったのだ。時代は変わってるのですな。

そんなことはともかく、高島さん、小芝に負けないように口は軽やかに回る。そういう意味では役はこなしている。で、そんなところに大地震。停電が起こるほどの地震だから、震度5超くらい。いわゆる東京で東日本大震災を体感した感じだろう。津波なしと言う情報は、話を広げないための情報ね。で、北村一輝は、小芝をスタジオに呼び出す。ラジオが最も生かされる時とばかりに・・。

で、今回はリスナーメールとアドリブの喋りだけの放送場面を長めに流す。これが、ここまで8回、鼓田ミナレが、DJとして成長してきた結果として思いっきりポジティブに視聴者を震撼させる。そう、小芝風花の演技が見事に視聴者を引き込んでいくのだ。そして、地震があったその現場へと連れていく感じ。その傍でスープカレーの炊き出しを準備していたり、なかなかドラマチックに、地震で停電になった夜を描いていく。いわゆる、災害防止のために作られるようなドラマより数段、リアルな感じを受けたりもした。そして、ラジオのパワーもちゃんと見せてくれる。これを見てると、小芝にリアルに「波よ聞いてくれ」というラジオ番組をやってほしいのは私だけではないだろう。

そして、そんな場で初めてディレクターを任される原菜乃華。彼女もまた、小芝とともに成長する若者。こういう若いラジオマンたちが育っていく姿も素晴らしいし、これを見て、ラジオの仕事をやりたくなる人もいるだろう。そう、多方面にいろんなことを考えさせるドラマだったのだ。

ラスト、夜があけ、小芝に代わって平野綾が放送を引き継ぐ。平野の顔には小芝を同志と考える視線がある。平野さんも、なかなか細かくいい芝居をしますよね。とにかく、現場が愛に溢れてるのが良い。

しかし、お母さんが出てくるなら、もう一度、立川談春のお父さんも見たかったですね。そして、シセル光明は、ミナレとは全く関係ないと言う設定。今ひとつ面白みにかける感じですが、とにかくも、まだまだ「鼓田ミナレの波よ聞いてくれ編」見たいです!聴きたいです!よろしくお願いいたします!


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