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「パリピ孔明(第4話)」ラップバトルから、プリンにメンマ、そしてライバルとの遭遇まで

第4話は、先週の続きでラップバトルから、考えれば原作のコミックは音がないわけで、こういう、一つステップアップする場面をいかに実写化するかというか実音化するところが作品の質を上げるか下げるか決めるところだったりもする。そういう意味では、孔明のお経のようなラップもどきと、KABE太人のラップの異種格闘技決戦のようなシーン、なかなかしっかりできていた。延長戦になって、KABEのテンションが上がってきて、勝利が視聴者にもわかる感じはスムーズだったので問題なし。KABE役の宮世琉弥(この人、これで、みやせりゅうび、と読むのですね。まだ、変換できないけど、もうすぐだろう。そう、キーボード変換できるようになれば役者の名前が覚えられたことになるのが現実)も、最初の方から、テンションが上がってくるとこは良かったよ。

で、勝負がついた後で、孔明が、彼の施策で宮世をここまで持ってきた種証しをする。先週は少し間延び気味と書いたが、それでもここで原作をコンパクトにしてるのはわかった。今回はこの流れでKABEを仲間に引き込み、EIKOにSNSで10万イイねを取らせるスケジューリングが発表される。この話のエンディングにつながる重要な部分である。

そう、先週の間延び感に対し、今週は一つギアが上がってくる。KABEの協力をつけた後は、EIKOのオリジナル曲のブラッシュアップだ。そこで孔明は世界的なアレンジャー、スティーブ・キド(長岡亮介)に会うようにセッティングする。この、孔明がいちいち大物に近づくところはしっかり描かれないのだが、三国志ネタで結構上手く行ってしまってるのが妙なところだ。私は、全くその辺は疎いわけだが、昔は横山光輝のコミックを読んでいた人は多かったよね。だから、こういうことはないでもないが、本当にそんな感じなら、日本の音楽ビジネスは明るいと言えるだろうw

で、EIKOとキドの対面シーンで必要なメンマとプリンの話はそのままに出てくる。プリンにメンマ立てるところも。そして、ちゃんとキド食らうわけだが、演じる長岡のクールな感じがなかなかお見事。こういうどうでもいいアイテムを見事にドラマの中に違和感なく溶け込ませるのって結構、難しいと思うのですが、見事に処理できていました。そして、EIKOの歌を聴いてあげるスタジオシーンも本物感があって良かったですね。

そして、そのままに、今後ライバルになる、七海(八木莉可子)との路上ライブシーンにうまく流れていく。ここで、最初にスタジオで歌った歌と同じ曲をやるのもわかりやすい。

とにかく、このあたりのステージアップの流れは、この原作が面白い理由なのだが、そこのところをうまくこなしたという第4話でした。まあ、キャラが皆、ドラマの中に馴染んできて、ちゃんと音楽サクセスストーリーとしての面白さも出てきた。上白石萌歌も、前より成長している感じが出てきたから、ここから、ドラマはまだ勢いついていきそうです。



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