「国際ロマンス詐欺」も「妊娠詐欺」も、すべて、わかりやすいシナリオ通りだったのね。で、それよりも、吹越満が家族全員に配ったお守りの中にGPSが入っていたって、まあ、最近のこういうプレゼントには注意した方がいいよね。盗聴器仕掛けられるみたいのもそうだけど、世の中には、こういう機械ができたことで暇な奴らが、「暇だったから」で済む以上のことをやってるからね。本当に、女の子が男の子からマスコットとかもらったら、その中にはGPSとかもあるでしょうな。バッグなんかにもあるかもね。そう、バッグにGPS仕込んだら、すぐに転売されて、違う女の子に行き当たるとか、ドラマ的には面白そうですな。

でも、そのGPSを最後に犯人につけてしまう、綾田俊樹。最近、一番活躍が目立ちますな。そう、この家族、意外に皆がうまく役に立つようにできてるのですよね。麻生祐未だって、詐欺に引っかかることで、吹越の役に立ってるんだからね。しかし、信用金庫で横領という、昭和的な犯罪の過去を麻生が持っていたのは、すごくしっくりきて面白かった。つまり、麻生が、年増の、ちょっと色気があって詐欺に引っかかりそうなおばさんに見えるということなのだが、彼女を主演で、逆に国際ロマンス詐欺をする女を描いても面白いかもしれない。そう、彼女、清楚系の役より、少しエグ味のある役の方が似合う。

で、そんな彼女に抱きつく光石研という姿も結構シュールで面白かった。光石研も流石にこういう役は最近では珍しいから、結構、楽しんでやってるようで、この事件の終わりとしては面白かったし、麻生が反抗するシーンに至るのがわかるからいいのですけどね。

その割に、鈴鹿央士が引っかかった妊娠詐欺は、山本舞香の感のおかげで簡単に終わってしまう。男は簡単に倒されるし、女は居直るだけ。結果的には、騙される鈴鹿が悪いと言われるが、そんな中で山本は鈴鹿に対し少しは思いが出てきたのか？そのあたり、ここからどうなる？

そんな家族の流れでDに近づく吹越だったが、ロマンス詐欺の男は殺されていた。向こうに、闇家族のこともバレているようで、ここからが本当の彼らの危機というところだろうか？

で、最後にもつ鍋食べてますが、何回か出てくる「ウーバー」の人も怪しいですよね。もうドラマも、回を重ねて８回目だしね、そろそろクライマックスなのに、あの人、セリフ多いですよね。で、焼き物もらってったけど、あれも何かのフラグ？

さあ、彼らが吹越のためにどう役に立ってヒーローになれるか、最後の見どころが始まるのでしょうか？