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「この素晴らしき世界(第9話)」社会的に色々シンクロしながらも、チャーミングなドラマとして記憶に残るものになった。

待っていた若村麻由美の二役のご対面シーンは、予想だにしない場面でやってきた。先週の段階で隠されたシーン。なかなか豪華な感じでしたね。そして、最近のこういうシーンは合成感を0にできるので本当に楽しめるところもあるし、若村の女優力も試されるところ。なかなかいいシーンであった。

先週、若村たちのディレクター告発の暴露は失敗したかにも見えたが、西村たちの設定した替え玉暴露のテレビが始まる前に、金に流されたYouTuberは監禁される。視聴者が何が起こったかと思ったところで、テレビが始まるが、明らかにそこに出ているのは若村の偽物。視聴者にもそれがわかるところが、若村麻由美という女優の凄みであろう。

そして、先週のMr.SmmerTimeの椎名桔平との会合に戻る。そこに現れたのは、西村側についたと思われた、円井わん。私も彼女がそんな主要メンバーだと見ていなかったので騙された。彼女の姉もディレクターの被害者であったとのこと。そういう、被害者が中に入ってくるようなことが、芸能界ではよくありそうな気もしますね。そう考えれば、ジャニーズにもそういう人がいたのではないかと勘繰るところもありますよね・・。

で、ここで、本物の若菜絹代も登場。結果的には、西村が全員を敵に回した感じ。そして、ディレクターの悪さは暴露され、若菜の替え玉話は語られずに、無事、若村は普通のおばさんに戻るという流れ。まあ、なかなか爽快感がありましたね。ジャニーズ問題も、誰か捕まったりすればまた動きは違うのだろうけど、当事者が死んでしまった中ではどしようもないですよね。

で、ポーカーフェイスで演じてきた円井わんが最後に笑ったのは印象的で、このシーンでこの人の印象度も上がりましたね。これから、かなり使われていきそうな感じの個性派。期待大。

もう一人、ITの才能がある役として、登場していた永瀬莉子。「VIVANT」でも天才ハッカーは女だったし、「CODE」でもその役は堀田真由がやっていたりしていたが、時代はそういう時代になってきているのでしょうか?まあ、役柄はともかく、なかなか、一回見て気になる美少女で、彼女に「一緒に会社やらない」と誘われたら頷いてしまう感じですよね。彼女がもう少し本筋に絡んでくるのかと思いましたが、最後のIT担当というだけで、ちょっと物足りなかったな?でも、今後期待の女優さんだと思います。

そういう新しい人材の中で、堺正章が芸能界の重鎮である映画監督役というのも、少し寂しさを感じるが、そんな時代なのでしょうね。でも、調べたら、マチャアキまだ77歳。こんな老け込んだ役やってないで、もっと元気な役をやってほしいですね。

ということで、ドラマの設定が面白く、芸能界で本当にここまでの影武者話があるかどうかは知りませんが、プロデューサーが書いた脚本としては合格の作品。今期のドラマ、面白いものが多くて、影に隠れてた感じもありますが、ネットで見られ続ける作品な気がしますね。

そして、最後にマネージャーがスーパーにやってきて、影武者再びのシーンで終わるのはなかなか面白かったです。若菜絹代のパスポートで海外に行けると言ってましたが、消えた若菜絹代は日本にいるの?どうでもいいですが・・。


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