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「約束 ~16年目の真実~(第2話)」高校生のシナリオに書かれたことが事件になるという危うさは、事件の危うさ?

中村アンは父の冤罪を晴らすため、真犯人を求めてこの街に戻ってきた。その事件の後遺症というか、町の人々がそれを思い出すまいという状況もわかるし、中村のことを「悪魔の子」と呼ぶ者もある。そんな中で、同級生たちは明るく彼女を迎えるが、何か隠してる風。

そんな中で、高校生の時に起こった事件と同じ状況の、ビー玉を口に詰めた殺人事件が起こる。警察の見立ては「模倣犯」というものだが、中村は同一犯だということを主張する。そして、彼女は加害者側の関係者という扱いで捜査から外される。そんな中で、黙っているわけもなく、事件の夜にあった細田善彦を追う。

そんな中で、高校の時に細田が中村に見せてくれなかった映画のシナリオの話が出てきて、それをまだ持っていた森永悠希が彼女に見せる。そこには16年前の事件と同じようにビー玉を詰めた殺人事件のことが書いてあった。そのシナリオが事件とどう関係していたのかを知りたく、中村は細田との昔のサインを使い、彼を呼び出す。

そして、中村を追いかけていた横山裕がそうしたのだろう。細田の周囲に警察が囲む。そして、そこで中村にナイフを突きつけ「犯人は俺だ」という細田。まあ、真実は違うのだろう。なら、このシナリオを読んでいた映像研の誰かがやった?ここで、同級生が全て容疑者になった感じのこの2回目ということ。

警察の捜査はそう出るだろうなという範囲でしか進まないわけで、そこのところを打破していくのが中村の役目なのだろう。プロファイルとかも含め、どのように真実に向かっていくのかは楽しみ。

そして、彼女の課長でもある岡部たかしが、なかなか格好良く刑事をやっている。朝ドラの役もなかなか真面目な役だが、彼、いわゆる「エルピス」で演じたような、イカれたおじさん役がやはり似合っている。格好良くなってきて、映画の主役の話なんかもきそうですよね。でも、この刑事役ですが、何か、彼も犯人じゃないか?と見えてくるのは私だけ?

ある意味、中村の父親を加害者に追い込んで、罪を逃れた刑事がいても何らおかしくない話ですよね。

あと、中村の周囲を追う、横山の描き方はもっとクールに描いてもいいのではないか?今は、中村に対し不穏な女と見て行動していくわけだが、彼女を追い、事件の真相がわかる過程で、最後には味方になってるみたいな展開だと予想するのだが、それなら、もう一つ強い個性が欲しい。横山としても、事務所の問題もありここが勝負どころだし、もっと主張激しい演技をしてもらいたいところ。

細田が犯人でないことは確かな気がするが、これから、どんな悍ましい事件が起こり、どう展開していくかは楽しみなところ。

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