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「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱(第2話)」女にときめかず、心のざわつきにもスルーする男に気合いを入れる本田翼

このドラマ、前回は、コロナ禍のなかで、父親が死に、生きる意味がわからなくなったような髙橋が、本田翼が住み込みになって一緒に働いてくれたことで、生きる意思を取り戻す話だったのだが、一年たってまたリセットしてしまい、話はやり直し。

まあ、高橋は、本気で花火師として目覚めていなかったのだろう。こういう男は、実際に世の中によくいるという感じはする。脚本の橋部敦子さんは、これ、誰かをモデルにして書いているのか?そこはとても気になる。

そして、前回からだが、ここでの本田翼はなかな良い芝居をしている。台詞回しはいつもながらに棒読み風だが、それも女優としての彼女の個性だろう。そして、彼女のようなもう一つ心が入ってないようなふりをしながらも、しっかり男の内在する部分を指摘してくれるような女性は男心をくすぐると思うのだが、どうだろう。

そう、最後の方で橋爪功が言うが、彼女と1年、二人っきりで同じ屋根の下にいて、何事もなかったと言うのは、やはり、高橋は変人である。そして、恋にときめかないと言うのは、ある意味、現代病なのかもしれない。それにより、少子化が起こる。大体、昨今は二次元に恋してる方々も多いし、実際、10年くらい経ったら、人の恋心はもっと薄くなっていくかもしれない。まだ、マッチングアプリというものが存在するうちは、というかそこに需要があるうちは、まだ、異性に興味がある人が多いという状況はあるのだろうが・・。

そんな、ときめかない高橋のところに、前回同様に宮本茉由がやってくる。「結婚してください」というところには固執していないようだが、花火師として働かせてくださいと言ってくる。そして、橋爪が気づくのだが、彼女は花火師仲間の娘だという。だから、高橋の花火を褒めることができたということも言えるのだろう。そして、花火への思いを髙橋に熱く吐露するのだが、高橋は何も返せない。

そして、帰ってしまった宮本を追おうともしない高橋に、本田は言う。「今、心がザワザワしなかったのか?」と。そう、高橋は、そんな心のザワザワも感じなくなっていたのだ。いわゆる、心の機能が麻痺してる状況なのか?でも、そんな中、本田が喝を入れる中で、宮本を弟子に迎え、花火作りの再開になるまでの今回。

でもさ、役者の派手さに比べ、ほとんどが、事務所と居間のシーンが続く、安上がりのドラマですよね。それだけに、花火を作るシーンが画になるのはありますけどね。とにかくも、今回は、女2人に囲まれて花火作りをする高橋がどうときめいていくのがテーマでしょうか?「起つんだ一生!」と言う感じのドラマみたいですね。

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