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自分の欲に耳を澄まして、ちゃんと選ぶ

優柔不断な私だけれど、自分の欲に耳を澄ませて、ちゃんと自分で「選ぶ」ことができたとき、「しあわせ」を感じる。

たとえば、毎日のごはん。食いしん坊な私にとって、誰と何を食べるかは日々の重要な問い。だいたい朝は、家族揃って、具沢山みそ汁とごはんとそれぞれ好きなもの(夫は目玉焼きとウインナーあるいはステーキ!、娘はコーン、私は野菜とヨーグルト)と我が家の相場が決まっているので、重要なのはお昼。自宅勤務なので、ひとりで食べることも多く、どこまでも自由だ!

もちろん選択肢が無限にあるわけではないけれど、家にある食材で、あるいは近所で、お出かけがてら、何が食べたい?と自分に問いかけて、その日の気分と体調を掛け合わせた「食欲」に耳を澄ませて、選ぶ。

たとえば、池尻大橋で打ち合わせがある日は、決まってTOLO PAN TOKYOに立ち寄りたい。電車のなかで、がっつりおかず系か爽やかサンドウィッチ系かふんわりシンプル系かとろ〜り甘い系か、その日の気分を高めていざ乗り込む! 決め込んでも、求めていたものがないときもあるし、気持ちが変わることもある。「焼きたて」を目にすれば、その選択肢は吹き飛ぶ。奇跡的に焼きたてのクロワッサンに出会えたときの幸せったらない。いい大人だって我慢はできず、お店を出た途端に頬張っちゃう。サクサクッふわっ。笑みがこぼれる。しあわせ!!たとえ選びたかったものがなかったとしても、思っていたものと別のものを選んだとしても、その日の食欲にマッチしたものを選ぶことができたとき、私のお腹と心はじわ〜っと満たされる。 パンひとつでしあわせを得られる私の単細胞に、この時ばかりは拍手したい。

日常のささいな選択も、働き方や暮らし方、ちょっと大きな選択も、時には流れに身をまかせることも大切(というかそれも選択)だけれど、誰かのせいや人任せにしないで、ちゃんと自分で選ぶことが大事だな、と思う。答えがわからない、状況的に選べない、ままならない、ことはたくさんあるけれど、それでも、その中で納得できるものを選ぶことが。私の場合、同じことをしていても、自分の「やりたい」に耳を澄ませて、自分で選んでいる感覚があるかどうかは、感じられる「しあわせ」に違いを生む。

2〜3月頃、私はなんだか仕事と子育てに追われて余裕がなく、やりたいことを見失って、得体の知れないモヤモヤを抱えて焦っていた。あれもこれも欲張りすぎたのか、何もかもが中途半端に感じて、この先どこへ向かえばいいのか、自分が何をしたいのか、よくわからなくなっていた。この頃は、パン屋でクロワッサンを頬張る余裕はなかったかも。

「徳ちゃんは、お金とか時代とか条件を考えずに、自分のやりたいことをやるのが一番だよ〜。いつ占ってもそういうカードが出るから(笑)」

私は路頭に迷うと、タロット占いができる先輩に会いに行くのだけど、ちょうどその頃、そんなことを言われた。

ちなみに私は、夫との結婚も転職も、先輩のタロット占いに背中を押されて選択したと言っても過言ではない。占いをほとんど信じていなかった私が、かれこれ5年くらい前から、信じて頼りにしている先輩のタロット占い。カードの読み方が上手で、もはやカウンセリングに近い。私は、自分にフィットすることだけを胸に留めて、信じて、選択して、これが自分にとってベストだと思い込む。たぶん、占いの結果はなんでもよくて、正解がないなかで、選んで、自分を納得させたいだけなんだと思う。人に相談するときも同じ。自分のなかでなんとなく答えは決まっているのに、整理できなかったり、選べなかったりしたときの後押しがほしいのだ。今回も私は、タロット占いの結果、先輩のその言葉だけを反芻している。私が求めていた言葉だったんだろう。

そして、娘が進級するにあたって、保育時間を伸ばして働こうと思っていたけれど、保育時間はそのままに、やりたいテーマや好きな人との仕事を中心に、少しペースを意識的に落とすことにした。収入は減っているし、これからも選択を重ねていく必要があるけれど、今はできるだけ気持ちと時間に「余白」をつくりたいと思ったのだ。

昨日、娘と保育園の帰りに寄り道をして1時間以上公園で遊んでいたとき、ふと、これでよかったなと思った。小学生に混ざって果敢に対象年齢3歳以上の滑り台に挑む1歳半の娘を見守り、時に一緒に滑って、二人乗りでブランコをゆらゆら漕いで、アリやチューリップを観察して、きゃっきゃきゃっきゃ駆け回る娘を追いかけて。日が沈みかけた頃に、手をつないで、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰路につく。そんなありふれた、なんでもないことに、じわっとあたたかな感情が込み上げた。

食べたい、読みたい、観たい、会いたい、働きたい、寝たい、誰かの役に立ちたい。自分の「やりたい」にフタをせずに、日々小さな選択を重ねていきたいな。いくらでも言い訳をしてその気持ちを搔き消しちゃうことはできちゃうからこそ。書きたい!と思ったら、noteを開いて、ね。

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徳 瑠里香

ライター・編集者。出版社で書籍・WEBメディアの企画・編集・執筆、著者の会社でブランドの編集(PRや店舗運営)などを経て、独立。ウルトラ忙しい夫と1歳の娘と3人家族。著書『それでも、母になる 生理がない私に子どもができて考えた家族のこと』(ポプラ社)

#育児 記事まとめ

妊娠から出産、子育て、教育についてなど、noteに投稿された育児系の記事をまとめていきます。
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コメント1件

凄く感動しました☺️
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