【連載小説】武装甲女は解を求める 《三章》第十二話
「なーんだ。あの見習い騎士、結局生きてたんだ」
まるで死んでいて欲しかったような言い草で、テオフィルスは首を真横に振る。
「これだから、ボクに尽くさない女は邪魔なんだよなぁ。あの使用人も無駄に生き延びやがって、くそ。中途半端に毒なんて飲むもんだから、わざわざ後始末しなくちゃならなくてよ。病室に行ったら、そこの色黒に持って行かれたあとなんて……どんな冗談だよ」
「テオフォルス様。それが貴方の本性なのですか?」
気が狂ったかのように汚い言葉を使うテオフィルスを、ジゼル