見出し画像

可能性を自ら狭めるのはもったいない

先日、タイ古式マッサージに行ったときに、オーナーの女性が言っていて印象に残っていたことがある。


タイ古式マッサージのオーナーさんの話

その方は女性で、多分50歳くらい。私はタイ古式マッサージが結構好きで何度か受けてるんだけど、その中でもとくに上手だと感じた。(その時の記事はこっちにも書いてる)


なんとなく気になって、「いつからされてるんですかー?」と聞いたところ、オーナーさんがこんな話をしていた。

お話によると、オーナーさんは20代の頃にご結婚され子どもが生まれてそこからずっと専業主婦をされていたらしい。

タイ古式マッサージをやりたいと思ったきっかけは、子どもが高校生になって手が離れてきたので、「自分も働きたい、仕事をするなら健康とかリラクゼーション系がいい」と考えて、なんとなく就いた仕事がタイ古式マッサージのお店だったそうだ。

そのお店でなんとなくやってみたところ、これはおもしろい、もっと勉強してみたいと思ったそうで、その時の話をこう言っていた。

「それで、もっと勉強してみたいな、どうせなら本場のタイへ留学して、ちゃんとやり方を学んで、簡単な資格ではあるんですけど、資格も取りたいなって思って。その時ちょうど子どもの修学旅行があったので、修学旅行で子どもがいない期間に合わせて、自分もタイに留学に行っちゃうことにしたんです笑」と。

逆算するとおそらく留学されたのは、40歳くらいの時だろうか。

子どもがいても若くなくても、上手いこと時間を使ったり、家族の都合を合わせたり計画すれば、留学したり自分の手に職をつけたりすることもできる時間があったりするんだなって改めてこの話を聞いて思ったのだ。

「こんなの正直当たり前」って思うかも知れないが、私自身出産して、母として子どもを育てていると、なんとなく常に子どもありきで考えてしまって、自分のやりたいことをやるのはなかなか難しいと思いがちだった。

なのでオーナーさんの話を聞いて、「そうか、基本的に計画と、家族の理解や予定の調整や、あとやる気とかお金とかの問題であって、自分のやりたいことを最初から諦める必要はとくにないのだ」と、眼の前が明るくなる気持ちだった。

知人の大学院生の話

別の人の話になるが、博士課程の大学院生の知人からも似たような話があった。その知人は独身だが、博士課程のゼミ生の中に妊娠した女性がいたそうだ。

どうするのかなーと知人が思っていたら、その女性は妊娠してもこれまで通り大学院生はそのまま続けて、オンラインで毎週ゼミに出ていたそうだ。回を経るごとにどんどんお腹が大きくなっていくのをゼミの皆で見守っていたらしい。

ついに臨月の時にゼミの席で「先生、すみませんが、私来週は休みます。出産予定日なので!」と言ったそうだ。

宣言通りその翌週その女性はお休みだったのだが、そのさらに翌週のゼミの日。なんとその女性はこれまで通りオンラインでゼミに参加していたそうだ。生まれたばかりの赤ちゃんも一緒に。

この女性の場合は出産後は、大学院はセーブしてゆっくり研究をするようなかんじにされてるらしい。(その後のことは詳しくは聞いていない)

この話を知人から聞いて、出産するから大学院やめないといけないってこともなくて、人それぞれ・自分次第・やり方次第なんだなと思ったのだ。

可能性を狭めるのはもったいない

これは、出産後もバリバリ仕事してる人が偉いとか、出産しながらもこんなに自分の好きなことと育児を両立してる人がいるんだからみんなできるはず、みたいな話ではない。

人それぞれのやりたいことがあり、人それぞれの体調があり、価値観があり、事情がある。

アクセル踏んでバリバリ色んなことをこなしてた人が、後になって無理がたたるともあるし、育児で仕事から離れてた人が、後から自分の好きなことができて、休んで良かったとなる場合もある。子どもや家族の心身の調子にもよるだろう。ほんとに人それぞれだ。

ただ固定観念として「子どもの手が離れるまでは親は何もできない!」「母である私には選択肢はない!」という概念に縛られて、検討もしないうちから可能性を自ら勝手に全て閉ざすのはもったいないな、と思ったのだ。

そいえば、別のX/Twitter上の知人は、子どもの修学旅行の期間に、一人で沖縄にダイビングに行ったと言っていた。
私の母も、私が多分修学旅行か自然学校に行ってる間に、資格更新のためのスクールに通ってたような気がする。

子どもの学校行事による長期旅行の時に、親もまとまった期間を使ってなにかする、みたいなのはあるあるなのかも知れない。


この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?