第4章 「確実な未来」より「不確実な未来」を選択することにした話
さて、「ダンスで食う」ことを早々に辞めた僕だが、実は「やっぱりダンスでワンチャン狙おうかな〜笑」と思ったブレブレの時期がある。
大学を卒業し、大手アパレルメーカーの営業職として就職した。この会社はプリントウェア(Tシャツに自分の好きな柄をプリントするビジネス)のリーディングカンパニーだった。
ダンスのチームTシャツをよく作っていたことと、関西のノリの社風が非常に気に入った。元々僕はさっさとスキル身につけて3年以内に独立する予定で就職したわけだが、この会社で学んだことと、元々やっていたダンスを組み合わせることで「ワンチャン、独立できるのでは?」と企んだ。
東京にもダンサーの知り合いはいたので、ダンススタジオのレッスン代行の仕事を週末に始めた。しかしこれがまぁ〜大変なわけである。
キッズ10名に対しブレイクダンスを1レッスン(1.5時間)教えるのだが、もうめっちゃくちゃ疲れる。ヤバい。全然言うこと聞かない。
そして発表会シーズンなんて鬼である。この時期が、クラスごとに発表会用の衣装を作ったりする所謂「稼ぎどき」なのだが、本業もあったので副業としてやるには労力がかかりすぎたのだ。
こうしてワンチャンを狙った「ダンスで食う」はやっぱり早々に撤退。そして本業も面白くない。ニューヨークでダンスしてた人間からすると、日本の社会で働くことなんて合うわけない。仕事自体は楽しのだが、上司との人間関係に内心めちゃくちゃイライラしていた。
心から尊敬できる人は会社にいなかった
こんな言葉がある。「会社の上司の姿が将来のあなたの姿だ」
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