渦 第13話

限界がきていた

もう自分自身ではどうにもできない限界

どんなに経験があろうが、生活が安定しようが

考えられることはやってきた。自分のできる事はすべて

『いるのなら、助けてください。』

深夜、一番暗い時間 目を閉じているのに眩しいと感じる

その眩しい光は目を閉じていても部屋全体を昼間のように

明るくしているのがわかった。

目を閉じて数分しかたっていないはずが朝になっていたのかと

思うほどに明るく、しかし怖くはなかった。

怖くはないが、恐れはあった。

光がとても低く穏やかな声で私の脳内に響いた

『契約をかわし、正規の道を通りなさい』

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