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【新NISA】投資信託のデメリット


すでにご存じの方が多いと思いますので新NISAの説明は割愛致しますが、よく投資初心者の知人からは「オルカン買っておけばいいの?」という質問を受けます。(オルカンとはオールカントリー、全世界の株式に投資しているファンドです)
初心者の方は個別株はハードルが高く、投信が安心と思っている方も多いと思うので、今回はタイトルの投資信託のデメリットをお伝えしたいと思います。

積立NISA枠は投資信託でしか使えませんし、平日の昼間お仕事で相場をチェックできない方は個別株より投資信託の方が安心かもしれません。
デメリットを伝えるといっても投信のすべてを否定するつもりはありません。
ただ一般的に信託報酬のデメリットについては目にしますが他のデメリットをあまり目にしないのでお伝えしたいなと思いました。
ちなみに信託報酬とは目に見えない形ですでに引かれている手数料のようなものです。(今は少なくなってきていますが購入の時に手数料がかかる投信や売却時に手数料がかかる投信もあります)
毎日出てくる基準価格はそういった費用がひかれています。
何%と信託報酬は決まっているので、運用側としても基準価格は値上がりした方が自分たちの収入が増えるので、基準価格が上がるように運用を頑張っています。
投資のプロが毎日チェックをし膨大な情報をもとに投資しているので、日々相場チェックできない方は安心です。
手数料が引かれていても上がるならかまわないと思われる方も多いと思います。

では、デメリットとはなんでしょうか。

それは【指値】ができないこと!


私の中ではこれが最大のデメリットです。

投資信託は購入するとき口数か金額を指定して購入します。
売却するときも口数か金額、あるいは全部売却かを選択し売却します。
投信は短期投資ではなく長期投資をするものという前提ですので、あまりこういったことに触れられないのかもしれませんが、買う時も売る時も(基準価格が)いくらで買えたのか売れたのかは後にならないとわからないんです。
買い物するときに価格が数日後にわかるといったイメージでしょうか。

急遽資金が入り用なときに投信を少し(あるいは全部)現金化しようかなと思った場合、大きく利益が出ている状況なら誤差の範囲で気にならないかもしれませんが、利益が少ないとき、売る注文を出したときは利益が出ていたのに、実際売却したら損失が出てしまったということも投資信託では起こりえます。全部売却の場合ですといくら手元に入るのか注文を出したときにはわからないのです。

何を買うのか、いつ買うのかといったアドバイスや持論はよく見かけるのですが、いつ売るのか、どういう時に売るのかという売りの話をあまり見かけません。

投資で一番難しいのは【買い】ではなく【売り】なんです。



その売りの価格が指定できないということ。
私はこの点が最大のデメリットだと思うのです。


個別株はいくらになったら買う、いくらになったら売るという【指値】ができます。また日本の個別株は保有していても手数料はかかりません(注意:多くはありませんが証券会社によって口座管理料のかかるケースもあるかもしれません)
売買手数料もネット証券では完全に無料になったところもあるので売買すら手数料がかからない場合もあります。
つまり株価以外の余分な費用がゼロで売買ができるのが個別株式です。
投信は信託報酬があるので保有している間ずっとみえない手数料がひかれています。


新NISAで投資信託しか選択肢として考えていなかった方はぜひ個別株は難しいとイメージで選択肢から排除するのではなく、それぞれに長所短所はありますので、改めて考えてみてもいいのではないかと思います。
また、それでも投資信託がよいという方はETFという選択肢もあります。
ETFは上場投資信託といい、投資信託のデメリットである【指値】ができる投資信託です。
横文字だととっつきにくイメージや難しそうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご存じでない方は一度調べてみる価値はあるのではないでしょうか。


専門用語をなるべく少なく書いたつもりですが、わかりにくい言葉がありましたらご質問ください。
誤字脱字のご指摘も歓迎しております。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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