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自分を輝かせることができるのは自分だけ 

私は風俗嬢時代、写真撮影が好きではなかった。
顔が可愛いわけでもなく、スタイルがいいわけでもないので本当に苦痛だった。

だけど、風俗店はまずは写真で選ばれる。
来店したお客さんは最初に写真を見せられ、
説明を受ける。
だからどんなに嫌でも写真を撮らなければいけないし、更に選んでもらえるような写真にすることが必要不可欠だ。

私はあまり写真で選ばれることがなかった。
だからフリー客の付きが悪くて何度もスタッフと
どの写真にするか選んでいた。
しかし、私がいいと思う写真とスタッフがいいという写真はまるで違ったのだ。

このことはかなりショックだったというか、
やっぱり女目線と男目線ではいいと思うものが違うということが分かったのは良かったし、
私はいつもは自分のこだわりを譲れないのだけど、この時ばかりはスタッフの意見に従うことにした。

頻繁に写真を見直すなどして、意識して変えたりしたけど、それでも私はあまり写真で惹きつけられるタイプではなかった。

実際会ったお客さんには
実物の方がいいねとよく言われていたし、
写真詐欺と言われるよりは嬉しいけど
詐欺でも何でもいいからお客さんが付く方がいい。  

でも私は嘘がつけないから
詐欺で集客出来たとしても辛かっただろう。

つくづく、私は風俗嬢としてあまり売れ過ぎなかったことが今の思考を作り出せて活動に繋がっているわけだから、これで良かったのだろうと思う。

ネットでは、顔をぼかしていた写真を載せていたのでまだ救いはあったけど(ネット指名で予約が入ることはあった。)
それでも全体的な雰囲気は分かってしまう。
私が写真好きではない、前向きではない
気持ちは写真に出てしまうものだ。

顔で選ばれないならブログを頑張ろうと思った。
実際結構頑張って書いていたし書いてて
楽しかったから自分に合っていた。
苦しくなく好きで続けられることが私には
いちばんなのだ。

それに、ブログで使う写真を撮ることは嫌ではなかった。けっこう楽しんで撮れていた。
かなり際どい写真も撮っていたけど
なんかもっといい写真が撮りたい、と思うようになっていって、
ブログ書くことと写真撮ることにハマっていった。ブログを読んで来てくれるお客さんもいたけど、そんなに劇的に変わるほどではなかった。

だけど私が写真嫌いを克服出来たことは良かった。思うに、ブログのように一から自分で作り上げることが楽しかったのかもしれない。

お店の写真はスタッフに主導権があり
いわば公式なものだから自分の個性が出せない。
そこに異論はないけれど、
やっぱり自分で自分を好きなようにアピールできる自分の媒体を持てたことは嬉しかった。

その経験が今のこのnoteやInstagramに
反映されているのかもしれない。 
ブログも、こういう風に書けばアクセス数が上がる!とか、こういう写真がウケる!とか
予約に繋がる書き方みたいなものはあると思う。

そういう風に作っている人もいるし、
意識して書いている人もいる。

でも私はつくづくそれが出来ない笑
売れること、儲かることより何より大事なことは自分がやってて楽しいか。

だからほんと組織で働けないし、競争もできないし、突き抜けて稼ぐことも出来ない、
一生凄い人にはなれない人間だ。

でも私はそれでいい。
私を輝かせることができるのは私だけだから。

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