(仮)成長なき時代の建築論
定常化社会における建築の主題
日本は人口増加が頭打ちとなり、定常化社会へと向かっている。これにより都市・建築の論理は近代化に伴う拡張拡大に対応したものではなく、定常化社会を支える論理が求められるのではないだろうか。
近代化の論理の中で進められて建設行為は、資本主義の流れを進め、その対価として自然環境や既存のコミュニティを破壊してきた。人口縮減による生産力の低下や、度重なる甚大な災害、パンデミックによる社会の変化をみても、資本主義の終焉は現実のものになりつつある。
このような現