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体調不良してる間に日経平均4万円超えちゃったよ…。と言った件

1週間ぶりのnoteです。体調不良で臥せっている間に日経平均は4万円を超えていました…。ずいぶんあっさりと更新したなあというのが感想だ。最高値更新からほぼ1週間で更新である。今年に入ってからの日経平均上昇率は20%と世界の市場で比較してもトップクラスの伸びである。

日本株を買っている資金の7割を外国人が占めると言われているが、確かに他の欧米諸国に比べ、通貨安や低金利、デフレの改善傾向など経済条件が良く、企業の収益も改善されているため常に投資先を探している海外マネーが入ってくるのは当たり前と言えば当たり前だ。

しかし、ここまでくるとさすがに入りすぎじゃないか?とも思うのだが、これだけ買いが積み上がっても、世界の投資家からすれば日本株の持ち高はまだ少ないらしい。しかもドル建での日経平均は2021年の高値をまだ8%も下回っているので、海外投資家は強気のようだ。

ただ、以前にnoteにも書いたように、バフェットが言っていることの方が、現在を正確に表しているのでは?と個人的には思う。

今年に入り日経平均より上昇率の高い市場がある。トルコの株式市場だ。
1位トルコ、2位日本だ。ちなみに戦争中のロシアルーブルを除く現在弱い通貨トップ3は、アルゼンチンペソ、トルコリラ、日本円である。通貨の弱い国トップ2が株価上昇率トップ2なのである。

ビットコインは6万4000ドルを超え2年ぶり高値更新。

現物資産の代表、金は2019年あたりから上昇一途だ。

世界的な金融緩和で余りまくったお金が、少しでも優位な場所を探して彷徨っているような感じするのは私だけだろうか?

まだ、市場だけではなく生活も豊かになっているなら株価高騰もいいと思う。だが、今街に出てインタビューをして「生活も絶好調に豊かになっています」と答える人がどれくらいいるだろうか?

国民の生活が豊かにならない経済成長にどんな意味があるだろう。資産がある人はどんどん豊かになり、労働の価値はどんどん低下していく。貧しい人たちだけが労働をする世の中。労働をしてもしても資産家との経済格差は開くばかり。なんて嫌な世界だろう。

社会主義が良いなんて全く思わないけど、格差が自由経済の宿命というなら仕方ないのだけれど、もう少し良い国になってもいい気がする。
ちゃんと働いたらその分ちゃんと豊かになる。私は資産運用推進派ではあるが「資産運用をしないと将来生きてくのが厳しい」世界が正しいとは思わない。お金にも働いてもらわないと生きていけないなんて、悲しすぎる。

今の状況が続けば、まさにそんな世界になるだろう。もしかしたら「ベーシックインカム」が導入され、労働なんてものは趣味でしたい人だけがする世界になるかもしれない。それはそれで人は幸せかもしれないけど。

ただ、25年以上金融に携わっているものとして「このまま続くはずがない」と私は思う。
トランプの台頭、中国の不動産バブルや電気自動車の不振、ロシアの戦争長期化など「やばいモノの足音」は至る所で発生している気がする。市場はそれを聞こえないふりをしているのではないだろうか。

だから、バフェットや澤上氏は危惧を唱えるのだろう。
「カジノ的だ」
「暴落ドミノがおきる」

一方で米ブラックロック調査部門のジャン・ボアバン氏は「円安が企業の海外収益を押し上げ、物価上昇で値上げしやすくなった」と日本株にさらに強気姿勢となっている。そりゃ外国に住んでりゃ日本の商品が値上げしたって関係ないよね。株価上がればOKだよね。

日本経済の「明日はどっちだ?」
いや「世界経済の明日はどっちだ?」かな。

今日はここまで。

引き続き、どうぞよろしく!

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