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国を作るために重要なこと

今までアジア文化論というタイトルで進めてきたもの最終形みたいなものです。テストでは国を作るために必要なことを今まで取り扱ってきた実例を混ぜて論述せよと言われています。なのでこれから自分が思う国を作るときに大切だと思うことを書いていきたいと思います。

人を見る

途上国を発展させる時、毛沢東が中国で革命を起こした時、どちらも人を見ていなかったと思います。途上国では数値とデータでしか先進国は見なかったです。毛沢東は農民と労働者しかいらないと言い切ってしまいました。また中国では戸籍という制度を作ってしまいました。この制度のため農民の子は農民にしかなれず人の移動を縛り付けてしまいました。

どちらも人々の能力を見ようとはせず自分達の思い込みで判断してしまいました。それによって埋もれた才能は一つや二つではないでしょう。発展する可能性は常に未来にある。それを生まれた瞬間から奪ってしまうのはいかがなものかと思う。

国を作る上で広い視野は大切だ。一方身近な視点も捨てがたい。この二者択一の考えで物事を進めて良いのだろうか?私はそうは思わない。だって二択に絞れるほど世の中は簡単じゃない。そこはどちらの視点からも冷静に分析することが大切だろう。その上で私は少しだけ国民に目を向ける視点を重視したい。それによって可能性を閉じ込めることなく、自由に成長していけると思う。

衣食住の確保

住む環境が劣悪であることを私たち日本人が考えるのは難しい。インフラはじめこの国にはあらゆるものが既に揃ってしまっているからだ。しかし、途上国やかつての中国で育った人たちはないことが当たり前だった。そこから見るアメリカはとても輝いていたのだろう。当時正確な情報がどれだけ国の細部まで届くかわからないが、憧れの象徴として映ったに違いない。

多くの夢を小さい子たちは語っただろう。しかし、現実は毎日親の手伝いで川まで水を汲みにいく。そうしなければ生きていけないから。親も子供に同じ思いはさせたくないと思っても現状を維持するだけで精一杯。これでは子供が大人になっても何をどうすればいいかがわからない。加えて小さい頃の夢が実現しないものと悟ってしまう。子は親の真似をするもの。これでは何年経とうと同じことの繰り返しになってしまう。

だからこそ衣食住は国が保証すべきではないだろうか?そうすれば子供たちは明日住む家の心配をしなくてすむ。服もしっかり洗って清潔なものを着られる。ご飯は心配ではなく楽しいものになる。これだけでどれだけの子供、親が救われるだろうか?今までほとんどの時間、思考を今日のために使っていた人たちが明日のためにと知恵を絞る。未来を見出した親の背中を子供達は見て成長する。この国で僕たちが頑張ればもっと豊かになれる!何もないことを経験しているからこそ豊かになる世界へ向けての努力は計り知れないだろう。先行投資として決して楽ではな衣食住。それらを充実させても結果が出るまでに時間は要する。それでも長期的な目線で見れば割安になるはずだ。それくらいの力を人間は持っている。

持続可能性

最後に持続可能性。SDGsとか騒がれているからそれにあやがっただけじゃない?と思われるかも知れないが、そうではない。上の二つはじめ再現性、持続可能性がなければ全て水の泡になる。もっというと覆水盆に返らずだ。上記どちらも一発限りのものではない。何年も何年も地道に紡いでいくからこそ価値がある。一度やってあとは勝手によろしくは流石に勝手すぎる。

全ては繋がっていく。繋がっていくからこそ人は変わり続ける。自分の代で人類が滅びると知ったらあなたはどうするだろうか?新たな技術や地位を手に入れようと必死になって努力するだろうか?このありとあらゆるものが揃っている現代で。当然国を作りましたで終わるわけがない。そこにいる人達の生活は明日も続いていくのだから。国という大枠が多少揺らいでもそこにいる人たちはそこに居続ける。だから国は簡単に破綻するような仕組みを取り入れてはいけない。中国の不動産バブルは一方にいい顔をするために敗者を作り出した。上部だけ取り繕って中では国民を捨てている。同じ国内でだ。これが続いて成長したとしてそれは本当の成長と言えるのだろうか?いつか来る終わりの前に自分だけ美味い思いをしようと我先に躍起になっている。これが持続可能と言えるだろうか?健全な国づくりだろうか?

最後に

国を作るのに飛躍なんて都合のいい言葉は必要ない。細い糸を一本一本紡いでいく。それを何十年地道にやってようやく太い束になる。また太い束ができたらそれを合わせていく。そうして繰り返されていくうちに簡単に切れない糸(国)になる。またしなやかさもあって激流の時代であっても柳のように柔軟な対応ができる。

これらが私が考える国づくりで重要なポイントだと思う。

以上。

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