日本のものづくりの原点
鉄砲の製作
鉄砲は、1543年に種子島に持ち込まれたとされています。このことは、以前書きました(1-3.西洋との最初の出会い)。島主種子島時尭は、2丁をポルトガル人から買い求め、1丁は寄贈、残った1丁を調べさせてその製作にとりかかります。その当時、日本には「ねじ」がなく、その模倣に相当に苦労したらしいです(出所:「火縄銃から黒船まで/奥村正二」P41)。すべての部品を作り出す技術だけでなく、鉱山から材料を入手し、それを仕上げ、かつ加工する技術がなくては、模倣とはいえ作ること