子供の頃クレヨンしんちゃんのモノマネをしてたら親父にゲンコツされた


前回までで、足し算から割り算までの計算方法(四つをまとめて四則計算と呼びます)をやりました。ただそれらは整数であったり、整数の中でも正の数、さらに1ケタ〜2ケタ程度をイメージしていたので、これからは小数や分数、負の数にも話を広げていきましょう。

というわけで今日は分数の話をします。小学校では小数を先に勉強していたと思いますが、私は分数を先にやりたい人なのでそうします。

ただしいきなり分数の計算を始めることは出来ません。私とあなたで「分数」という数の捉え方が違う可能性があるからです。なので分数とは何か(これを定義といいます)を共有していきましょう。


例えば2/3という分数を考えます。この書き方に慣れてない人はすみません。「3分の2」です。

2/3は一体どんな数でしょう、と聞けば、おそらく

①3個あるうちの2個
②3つに分けたうちの2つ
③三等分したうちの2個

あたりが出てくるのではないでしょうか。この中でいうと、数学として揚げ足を取らなければいけないのは②です。「3つに分ける」という言葉では、「公平に分ける」という情報がないからです。もしジャイアンとスネ夫とのび太の3人でケーキを分けたとしたら、のび太が食べられるケーキはジャイアンより少なくなるでしょう。

ということで①と③の方がマシです。どちらも2/3を表しているから。

1番正確なのは③ですが、出来れば「1を」三等分したうちの2つ分、と言ってもらいたいところです。最初は(リンゴやケーキが)一個あると思ってもらえれば大丈夫です。

その意味で言えば①は違うのでは?となりますが、「1」を「全体」とみれば、①は「全体を1と見たとき、2個のリンゴは全体の2/3の割合」と言えるので、間違いではありません。ただしこれは割合の考え方がわかった上で使いたいので、今は「1」は「1個」と見ましょう。

図で表せば、数直線や円を使うと分かりやすいかと思います。これからは数式を図や表、日本語で表して捉えていくことが基本になるので、是非色々な分数を書いてみてください。

ではまた次回。お疲れ様でした。

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