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【腸腰筋】解剖学・起始停止と神経支配、働き

こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベートサロンRefresh Labo R.I.T.整体師の伊藤です(^^)

今回は腸腰筋について書いていきます。
腸腰筋といえば、焼肉でいうとこの【ヒレ肉】(大腰筋)です!(焼肉たべたい)

腰痛は勿論
姿勢改善や運動パフォーマンスを考える上でもとても重要な【ヒレ肉】…もとい【腸腰筋】!

今一度見直してみると新たな発見もあります!
是非最後までごらんいただき参考にしていただけると嬉しいです(^^♪


腸腰筋のはなし

腸腰筋は腰椎から大腿骨を結ぶ筋肉群の総称です。

・大腰筋
・小腰筋
・腸骨筋

の3つの筋肉からなります。

腸腰筋の主な働きとしては

・股関節の屈曲(わずかに外旋)
・脊椎の前屈
・腰椎の湾曲を維持

が挙げられます。

腸腰筋の働きといえば
一番メジャーなのは「股関節の屈曲」

と思いますが
歩行時などの「脊椎の前弯」

姿勢維持としての「腰椎の湾曲を維持」

これらも欠かせない働きですね!
普段全く意識していないとこでも実は働いてくれている大事な筋肉です。


腸腰筋は全身の中でもスペシャルな存在

また、腸腰筋は体幹と下肢を繋ぐ、全身で唯一の筋肉です。

人間の体は全身で大小600を超える数の筋肉がありますが、
その中でも体幹から下肢まで伸びる筋肉はこの腸腰筋のみなのです。

これって面白いですよね。人体の動きはまさに腸腰筋ありきで作られている。
直立二足歩行の姿勢や動作を考える上で絶対に外せない筋肉です。


黒人の腸腰筋は日本人の3倍?!

運動パフォーマンスにも絶大な影響が考えられる腸腰筋ですが、
実は日本人に比べて、黒人の腸腰筋の断面積はおよそ3倍もあると言われています。

これは、生活習慣や文化の積み重ねによる差だと考えられます。

一説によると、
長く狩猟生活を送ってきた黒人のほうが
農耕民族である日本人に比べて
必要な運動量が違ったため、おのずと発達してきているそうです。

オリンピックなど見ても黒人選手の運動能力・身体のバネは凄いと感じることも多いですよね。
あれは腸腰筋の強さも一役買ったパフォーマンスと言えるかもですね!

腸腰筋の解剖学その①【大腰筋】

大腰筋
【起始】浅頭 : T12〜L4の椎体
    深頭 : L1〜L5の肋骨突起
【停止】小転子
【神経支配】腰神経叢(L1〜L4)および大腿神経
【主な働き】
・股関節屈曲0° : 大腿骨を求心位にする
・股関節屈曲〜45° : 脊椎の前弯(直立)
・股関節屈曲90°〜 : 股関節の屈曲(求心性収縮

大腰筋は腸腰筋の中でも一番大きくメジャーな筋肉です。

大腰筋の起始部は浅頭深頭に分かれており
浅頭は椎体から、深頭は肋骨突起から起始します。

また、大腰筋の走行はT12〜L5から始まり
恥骨結節を跨いで小転子に停止します。

恥骨結節を跨ぐことで、その部分が「てこ」の役割を果たし、
よりパワーを発揮しやすくなっています。

この「てこ」があることで股関節の角度によって
大腰筋の果たす働きが変わり

0°〜45°で遠心性収縮
45°〜で求心性収縮
を行うことも特徴的です。

大腰筋は焼肉で言うと「ヒレ肉」の部分です!
そう覚えるとなんか親近感沸きますね!
(焼肉食べたい)

腸腰筋の解剖学その②【腸骨筋】

腸腰筋
【起始】腸骨窩
【停止】小転子
【神経支配】大腿神経
【主な働き】
・股関節の屈曲、わずかに外旋
・大腿を固定した場合は骨盤(体幹)の前屈

腸骨筋は、その名の通り腸骨の内側(腸骨窩)に位置しており
停止は大腰筋と同じく小転子に付きます。

大腰筋が、股関節屈曲以外にも
大腿骨頭を引き寄せ求心位にするような働きがあるのに対して
腸腰筋は純粋に股関節屈曲に力を発揮する筋肉です。

腸腰筋の解剖学その③【小腰筋】

小腰筋
【起始】T12〜L1の椎体
【停止】腸腰筋膜、腸恥隆起
【神経支配】腰神経叢(L1〜L2)
【主な働き】
・腰椎の側屈
・大腰筋、腸骨筋のサポート(単独ではあまり働かない)
・大腿骨まで付着していない為、腸骨筋の腱を引っ張る形で股関節屈曲のサポートを行う

小腰筋は、大腰筋と腸骨筋のサポートを行う筋肉ですが、
もともと大腰筋の分束であり
およそ50%のヒトにしか存在してないと言われています。

単独ではあまり働けず、停止部が大腿骨まで届いていないので
腸骨筋の腱を引っ張り股関節屈曲をサポートします。

あくまでサポートの筋肉であり
小腰筋がある人の方が腸腰筋全体のパフォーマンスが高い
と言うわけでもなさそうです。

50%のヒトにしかないということは
あまり役に立たず退化してきている部分
と捉えてもよいかもですね。

腸腰筋と関連性の高い部位

腸腰筋は他の筋肉や内臓との関連性が高いです。

【内転筋】【横隔膜】【腰方形筋】は
位置関係的に筋膜の繋がりを持っています。

【ハムストリングス】は股関節屈曲を行う腸腰筋に対しての
股関節伸展の拮抗筋として関連しています。

【腎臓】【大腸】【小腸】も位置関係で腸腰筋と互いに影響しあう部位です。

腸腰筋と関連性が考えられる症状

腸腰筋は姿勢や動作時に多大な影響を持つ筋肉ですので
関連性の考えられる症状も多くあります。

【腰痛関連】【反り腰】【円背】【股関節痛】【便秘】【ぽっこりお腹】【呼吸の浅さ】

などです。

全身に影響を持つインナーマッスルですので
施術やトレーニングなどする際にはチェックすべきポイントです。

まとめ

【腸腰筋】いかがだったでしょうか?^_^
よく名前を耳にする筋肉ですが
改めて見直してみると新たな発見もあり
重要度を再認識される筋肉ではなかったでしょうか。

今後ヒレ肉を召し上がる際は
そういった、大事な役割を担う部位なんだ、と
より一層美味しく食べられそうですね!
(焼肉行きたい)

最後までご覧いただきありがとうございました!
何か参考にしていただければ幸いです^_^


整体×ヨガのプライベートサロン
Refresh Labo R.I.T.

伊藤

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