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気質は変えられない

自分自身を変えたいと思ったとき、気質と性格をしっかりと区別する必要があるかもしれません。

気質とは、生まれながらにその人に備わっている根幹です。性格とは、気質をもとに生きていく中で受ける刺激によって形作られるものです。

たとえば、気質と性格を一つの花に例えたとします。気質は種であり、性格はさながら花びらと捉えることができます。植え付けた種に対して私たちは水や肥料、その他諸々の栄養素を与えます。その影響を受けて花びらは開花します。どんな花が咲くのかは与えた栄養素・過ごした環境に依ります。その中で私たちが肥料などコントロールできることもあれば、日光のように左右できない要因もあります。その過程を経て花は咲きますが、咲いた花が思い通りではないことがあるでしょう。しかし、バラの種からチューリップが咲かないように、必ずバラの種からはバラが咲きます。

生まれながらの気質は変えられません。そして、性格を変えることができたとしても、その性格から気質の要素を取り除くことはできません。仮に外向型に憧れ、近づこうとしても、憧れた相手のような外向型になれることはありません。ましてや、無理に気質を変えようとして苦しむことがあるでしょう。

内向型の自分を否定して苦しむよりも、自分たちの強みを把握し、その強みを生かすことに時間を使った方が有意義です。私たちは外向型にはなれないし、外向型も内向型になることはできない。それぞれ別の強みを持ち合わせています。その強みをお互いに生かし、助け合うことがより建設的ではないでしょうか。その方が皆、自分の強みを生かし、生活しやすい世の中になると思います。

だからこそ、内向型の人々は、自分の気質を変えようと思うのではなく、自分自身の気質を理解し、受け入れることから始めるべきではないでしょうか。

参考文献 『内向型人間のすごい力』


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