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嵐・櫻井くんの好きなラッパーが知りたいのよ

音楽聞き放題。サブスク。“サブスク” って言葉、すぐ出てきます?こねぇよなァ。

脳との戦い。検索したら負けの。「なんだっけなんだっけ?」と、わんわん唸りながら絞る。ぼんやり出てきたところを捕まえても、“マニフェスト” とか、“ギガファイル” だったりする。私が使ってるサブスクは「Spotify」なんで、黒い所にぼんやり緑色の文字が見えるのだけれども、一向に輪郭がハッキリしない。フレームの外から “聞き放題” が、シュッと出て邪魔してきたり、「キタ!」と思っても、さっき「違うわー」となったはずの、“マニフェスト” だったりする。そして、検索という敗戦を迎える。

コレが、齢40の男のリアルな春でございます。ハイ。

ちなみに、私の頭ん中で捕まえられぬ言葉の筆頭は、“ビリーアイリッシュ”。

ってなもんで、サブスクを使えば、この世の音楽の大部分は聴かせてもらえます。しかも、ひと月1,000円くらいで。イヨォ!サブスク!男前!

しかも!このサブスクさん、エイアイというコンピュウタが俺の好みに合わせてオススメ曲を仕立ててくれるっていうんだから、至れり尽くせりであります。

次から次へと繋がっていく、“オレ好み” の音楽。そこでふと気づくのです。

「サブスクの野郎、俺をものすごい小さなとこに閉じ込めていやがる!」

そうなんです。このエイアイとかいうコンピュウタは、俺の好きなとこの2~3軒隣あたりまでしか回ってこないんです。

私の好きなバンド、『レッド ホット チリペッパーズ』からオススメしてくるのは、

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フーファイターズ、レイジ、インキュバス・・・近けぇ近けぇ近けぇ!隣町まで行って持ってこいバカ野郎!

嵐の曲を聴いていたら、エイアイ「お兄さん、きっとコレとか好きですよ」と、したり顔でSMAPの曲を渡されるようなもの。「知ってるよ!」の一言であります。

そこじゃなくて、もっと掘り下げたとこなのよ。嵐・櫻井くんの好きなラッパーが知りたいのよ。


むかーしむかし、“探す” ということにおいて世界がこんなに便利じゃなかった頃のお話。

私は、ロッキンオンを読んで知った好きなアーティストのCD発売日にタワレコに向かう。

10枚入る視聴機の1番にそのCDがある。2~10番に店のオススメのCDが入っていて、それらもすべて聴いてみる。視聴機のケツ、8~10番あたりは、このゾーン担当者のオススメに違いないモノが入っていて、私の価値観を打ち抜いた。

タワレコの店員さんには、読み方のわからないアーティスト名を「すいません、ビックリマーク3つのアーティストなんですけど・・・」「あ、はい、チックチックチックですねコチラです」と教えてもらったり、ラジオで流れたうろ覚えの曲の一部を私が店員さんに向かって歌い、目当てのモノを見つけてもらったりしていた。

インタビュー記事で見つけた “好きなアーティストが影響を受けたアーティスト”、楽器マガジンのその楽器を軸に書かれたCDレビュー、ジャケ買い・・・。

モチロンひでぇ目にも合わされた。「っ!?なんだコレは!?このアーティストのCDはコンプリートしたつもりだったが、見たことのない輸入盤が入荷している!」即購入。帰って即再生。「”#$%&’(~‘+>?」英語でのインタビューオンリーだもの。

しかし!あの頃の方が世界は広かったぞ!

AIに任せてたらひでぇ目に合う!近づかない方がいい!


今日、久々にタワレコ。私には発売日が楽しみなCDがまだある。

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