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個人と法人の「挑戦」のパートナーとして、日本に選択肢を―キャリーミーがビジョンを刷新した背景

こんにちは。キャリーミー代表の大澤(@ryo_oosawa)です。

キャリーミーは、2023年9月にビジョンを刷新しました。

「あなたの人生に『挑戦』を」
わたしたちが暮らす日本という国。
年功序列、終身雇用など旧来の雇用環境はつづき、
先進国の中でもイノベーションや起業は少ない。
ただ、その中で聞こえてくるのは
個人の「挑戦」への不安と機会の欠如、
法人の「挑戦」へ踏み出すノウハウとリソースの不足。
キャリーミー。それは、
個人と法人の「挑戦」のパートナーとして、「新しい人生の選択肢」となるプラットフォーム。
すべての人の人生に「挑戦」という選択肢を。
だからこそ、いま、わたしたちは提供します。

上記新ビジョンのキーメッセージ、「あなたの人生に挑戦を」は非常にシンプルですが、この言葉に非常にたくさんの想いを込めています。

以前、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が重要な理由について説明しました。

今回は、ビジョンを刷新した背景について、述べていきたいと思います。

企業の想いを発信し、共感するクライアント様や自社の仲間を集めるためのMVV設定

キャリーミーのサービスローンチからしばらくは、ビジョンを1つに定めるというよりは、「学歴のない社会」「優秀な人材の再配置」「埋没労働力の解消」など、各所で様々な想いを発信していました。

しかしながら、「企業として社会に発信していく」という意味でも、「優秀な人材を集める」という意味でも、MVVが必要と考え、2021年に設定したのが、以前のビジョンです。

以前のビジョン:
「誰もが自分の才能と努力で、人生を切り拓くことができる世界をつくる」

日本の多くの企業では学歴重視や年功序列が残る一方、各分野で高いスキルを持つ人材が求められる時代です。古い組織体制から脱却できずにいる企業も多く、スキルと報酬が見合わない現象が起きています。

キャリーミーは、スキルに対して適正な報酬を支払うことで、今までのような年功序列・学歴重視の社会から、より公平な世の中を作るという想いをこの言葉に込めました。

このビジョンは、今でも良いビジョンだと思っています。
また前回は、ロゴの刷新も同時に行い、ミッション・バリューについても定めました。

以前のミッション(現在はビジョンに統一):
「優秀な人材の再配置で、新しい日本の成長モデルを社会と共創する」

バリュー(現在も踏襲):
・変化を楽しみ、変化から機会を見出す
・貪欲に、挑戦し続ける
・力を借り、学び、活かす
・謙虚に、分かち合う
・社内外で、適切なコミュニケーションをとる

どう考えても、何度考えても、「挑戦」がキーワード

「良いビジョン」だったのに、なぜ、今回ビジョンを刷新しようと思ったのか。

以前のビジョンは、どちらかというとプロ人材(個人)向けの言葉になっていると前々から感じていました。
その代わり、ミッションは社会や企業に向いたものではありました。

しかし、ビジョンとミッションで切り口が異なるため、社内からは「わかりづらい」という声が多く出ていました。「MVVは企業の発信において重要」と位置付けていたものの、実際には社内外にあまり浸透しなかったのです。

私は改めて、
・クライアント企業、プロ人材、自社メンバー、そして社会全体に、心の底から広めたいもの
・社会に大きく欠けているもの
かつ、
・自分の人生やキャリアをかけて世の中に広める価値あるもの

とは何か?を考えました。

自分の人生観とも照らし合わせて数か月考えた結果、浮かび上がってきたキーワードは、「挑戦」。

自分の人生も、プロ人材に共感している点も、自社が企業に提供している価値も、共通していたのは「攻め」の姿勢でした。

さらに、社員に求めたいこと、社会全体として新規事業やイノベーションが起きていないという現実などを総合すると、まさに「挑戦」という言葉がぴったりだと考えました。

日本は挑戦する人を評価しない社会だと感じています。どこか「失敗はダメだ」と決めつける風潮がありますよね。

私自身は、三菱商事出身ということもあり、一見すると「失敗しないでここまでキャリアを築いてきた」と周囲から思われることもあります。そんなことは全然なく、債務超過などの失敗をたくさん経験しながらも、めげずに前向きに高い目標を掲げ続け、やりきってきた。その「挑戦」こそが人生において大切なテーマだと思うのです。

▲商社時代

ここ数年、私はよく「内省」を行っており、自分自身とは何なのか、何のために生きているのかなど、自分の人生を振り返る機会を意図的につくっています。その中で自分の人生についてどう考えても、何度考えても、「挑戦」という言葉に行きつくのです。

そこでビジョンには「挑戦」を軸に据え、ビジョンとミッションは1つに集約し、シンプルでわかりやすいメッセージにしようと決意しました。

当初のビジョン案としては下記のようなものがありました。
・挑戦から、ビジョンを実現できる社会をつくる
・意義ある挑戦を、価値あるビジョン実現につなげる
・意義あるビジョンを実現するために、挑戦し続けられる社会をつくる
・挑戦し続けられる社会をつくる
・挑戦し続けられる環境を創り、誰もが意義あるビジョンを実現できる社会にする

ここから、いかにわかりやすいメッセージにするか、取締役CMOの毛利やプロ人材の方と議論を重ねて洗練させていきました。

新ビジョン「あなたの人生に『挑戦』を」はこうして生まれた

ビジョン刷新は、私と毛利、それにPR戦略のプロ人材という3者で進めました。ビジョンを作り直すにあたり、いろいろな会社のMVVを調べてみると、必ずしもMVVが全部そろっている必要はないとまず考えました。

そのなかで「ビジョン+ステートメント」のスタイルが気に入り、この体裁でプロ人材に制作してもらうことにしたのです。

▲ビジョン刷新を進めてくれたプロ人材

このプロ人材は長くキャリーミーと一緒に仕事をしてくれており、キャリーミーの事業や私たち経営陣の想いを非常に深く理解してくれています。その蓄積もあって、ミーティング後、あまり時間を置かずに秀逸なビジョン案をいくつか出していただきました。

▼ご参考:このプロ人材がディレクションを行ってくれたのが弊社のカンファレンスです

その中で選んだのが「あなたの人生に『挑戦』を」だったというわけですが、この言葉を選ぶうえで、一つだけ、「クライアント企業にこの言葉が刺さるかどうか」を懸念しました。前のビジョンのように、個人に向けたメッセージと取られないか気になったのです。

ただ、毛利やプロ人材とも議論し、経営者や企業で働いている社員の方々も個々の「人」であり、「人生」というキーワードは、一人ひとりに響くはずだという結論に行きつきました。

また、企業に対して、シンプルなメッセージの方が伝わりやすいのではないかと考えました。そのうえで伝わりづらい部分は、ステートメントで補足する形で、企業の挑戦も応援していることを示すようにしました。

その他、細かいワーディングを調整したうえで、完成。2023年9月の社員総会で新ビジョンを正式発表。発表した新ビジョンとステートメントは以下の通りです。(再掲します)

あなたの人生に「挑戦」を
わたしたちが暮らす日本という国。
年功序列、終身雇用など旧来の雇用環境はつづき、
先進国の中でもイノベーションや起業は少ない。
ただ、その中で聞こえてくるのは
個人の「挑戦」への不安と機会の欠如、
法人の「挑戦」へ踏み出すノウハウとリソースの不足。
キャリーミー。それは、
個人と法人の「挑戦」のパートナーとして、「新しい人生の選択肢」となるプラットフォーム。
すべての人の人生に「挑戦」という選択肢を。
だからこそ、いま、わたしたちは提供します。

人事評価においても「挑戦」を重視

新ビジョンは、社内で「わかりやすくなった」「前のビジョンよりも共感できる」と好評でした。

キャリーミー公式noteのトップバナー

そしてビジョンを新しくしたことを機に、キャリーミー公式noteとしての発信を始めました。

私自身、過去に起業したEC事業において創業ストーリーを発信したところ、多くの人に読まれ、共感され、ファンやリピーターの形成に大いに影響したという成功体験があります。その後ジョインした土屋鞄でも、販売目的以外のコンテンツを蓄積していくことで、ファンを集めていました。

このような経験から、キャリーミーでも私の創業の思いを発信していきたい気持ちはローンチ時から持っていました。ビジョンは、会社やサービスの根幹の想いを言語化したものですから、刷新したこのタイミングは最適だと考え、note開設を決断したのです。

noteの記事テーマは大きく3つあります。
プロ人材の挑戦
クライアント企業の挑戦
自社の挑戦

発信を始めてから、多くの反響をいただいています。特に、2~3社の株主から「あの記事、良かったです」と感想をいただき、読んでもらえていることに驚きと喜びを感じました。

▲お声がありがたく、早速社内チャットでも共有

はじめて商談する企業の担当者や経営者に「noteを読みました」「いい記事を出されていますね」と言ってもらうことも多々あります。

私自身、noteの記事で社員やプロ人材のことをたくさん知ることができましたし、それは社員同士、プロ人材同士でも同様です。

プロ人材から「キャリーミーのおかげで独立できた」という声をもらったり、商談時に記事を褒められたりすると、社員もやりがいを感じるはずです。その結果、いい仕事をするし、結果も出る。そんな良いサイクルを実現できればいいと考えています。もちろん、発信することはプロ人材や正社員を自社に採用する際のミスマッチ防止にもつながります。

▼キャリーミーがきっかけに独立をしたプロ人材・高橋さん

バリューについては、以前決めたものを現在も踏襲していますが、その中に「貪欲に、挑戦し続ける」というものがあります。

このバリューは、人事評価に反映させています。会社としてはあくまで「挑戦」というプロセス重視。リスクはあるものの、正しいプロセスを経れば、いつか結果につながっていくと信じているからこその評価基準を設けているのです。

挑戦という言葉の解釈については、人それぞれの捉え方があると思いますが、私は社内向けに「良い挑戦とは?」という定義を明確に伝えています。(話すと長くなるので、これは別記事でお伝えします)

企業の挑戦を「応援」するのではなく、「具現化」する

▲社員総会時に新ビジョンについて説明

キャリーミーの営業は、案件化するより前に、企業の目標や経営者の想いについて、かなり詳しくヒアリングします。何を実現したいのか、目標に対して今はどの位置にいるのか、これまで何をしてきて、これから何をしていきたいのか……。

企業が目標と今とのギャップを埋めるために、「プロ人材」というソリューションが非常に有効です。だからこそ、プロ人材をもっともっと活用してほしい。

企業の挑戦を「応援する」のではなく、「具現化する」、つまり「具体的な目標も実現させる」のがプロ人材。ずば抜けて優秀な人材を採用するのが難しい今、日本企業の目標を達成させるために最適なのがプロ人材だと心の底から思っています。

このことを伝えたくて、noteや各SNSで発信を続けていますし、より有効なプロ人材の活用可能性について『プロに外注』という書籍にしたためました。

プロ人材の活用については、私たちもまだまだ途上ですし、今後、今までなかったような活用方法も生まれてくるでしょう。ただ、少なくとも今は、8年間キャリーミーが積み上げてきたノウハウを共有させていただくことはできますので、全力で伴走していきます。
そのうえで、私たち自身も常に学び、サービスをアップデートしていこうと考えています。

プロ人材の方々にも伝えたいのは、キャリーミーがあえて「フリーランス」ではなく「プロ人材」という言い方にこだわっていることの意図についてです。

企業の抱える課題に対して「我こそは解決できる、解決に貢献したい」という想いある人は、ぜひプロ人材として、雇用という枠を抜け出し、挑戦してほしいと考えています。

これからの世の中は誰もが挑戦しないと生きていけません。シュリンクしていく社会の中では、特に企業と経営者が挑戦、変化していかなければ生き残ることはないでしょう。
キャリーミーは、それに気づき、実行・具現化していこうとする企業に対し、プロ人材、そしてプロ人材との正しいお付き合いの方法を提供したいと考えています。

新ビジョンとともに加速するキャリーミーの挑戦も、楽しみにしていただけたらと思います。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!記事に少しでも学びがあったり、共感したら、お気軽にXやFBなどでの拡散をお願い致します。大澤のXでもつながっていただけたら嬉しいです。
継続して、少しでもビジネス面でのリアルな学びをお届けできたらと思っています。自分自身が、「事前にこういう情報を知っていたら助かったのに」という視点でも執筆していきますのでよろしくお願いします。
また、事業急拡大中のため、正社員も、プロ人材も、絶賛募集中です!
弊社のビジョン「あなたの人生に挑戦を」に共感し、いろんなことに前向きに挑戦できるような方とお会いしたいと思っています。学歴・年齢等問いません。ご連絡お待ちしています!

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