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ものごとを前に進めるために必要なこと。

これまでの会社内でいろんな会議体・プロジェクトをやったり、副業やプロボノでいろんな組織と関わってきたのですが、その経験から考える、息巻いて会議体をつくって議論を深める経験をたくさんしてきても、いざ1年後とか振り返った時にあれなにができたっけ?ってなりがちだよね、って話です。

なぜものごとは前に進まないのか。

まず端的に言うと、やりたい人とやる人が同一でないことが結構大きいです。「やりたい人はやりたくない」ということを理解する必要があります。
矛盾して聞こえますが、「(色々考えて発想して議論して決めた面白いことを)やりたい人は、(細々した調整・根回し・段取りやスケジュール設定と実務をチクチク動かすようなことは)やりたくない」って意味です。

なので、やりたい人とやる人のどちらもいる組織構造になっているか?(やる方の人がその自覚があるか)がとても大事です。
もちろんやりたい人がやる人になれるか?という視点もあります。どっちも満たせてない場合はものごとは前に進みません。

ものごとを前に進めるにはどうしたらいいのか。

人は勝手にやってくれないよという前提で、やってもらう人をちゃんと決めましょう。そしてやってもらうことも決めましょう。これどっちも決めないとだめです。

よくあるのがどっちかだけ決めるケース。やってもらう人は決めたけど、その人が何やっていいかわからずなんにも動かない。やってもらうことは決めたけど、やってもらう人を指名していなくてTBAのまま。これでは進みません。

スケジュールやガントチャートはその上で進捗管理したり期日感把握のために必要なものであって、先にスケジュール引かないととか思う人多いですが、もっと後で良いです。スケジュール引いたところでスケジュール通りいきません。

ものごとを前に進め続けるにはどうしたらいいのか。

はい、次のこの壁にたどり着いた方おめでとうございます。スタートという壁は超えましたが、壁はまだあることをよくご存知で笑

ものごとは進め続ける必要があるわけですが、これが意外と難しい。これまでは、やる人(WHO)とやること(WHAT)を決めてはじめるフェーズ。言うなれば担当者意識と責任感の醸成です。
そしてここからは、やりかた(HOW)をサポートするフェーズです。

当然やり方がわからない時、勝手に乗り越えてくれる人もいますが、そこには常にストレスがあります。初めてのこと、苦手なこと、得意だからおろそかになりがちなこと。だからこそ、もちろん止まってしまう人もいるわけです。いずれにしても、その人たちが超えないといけないハードルの高さをちゃんと一緒に見積もってすり合わせて超えていくサポートをすることが大事です。これ一般的に進捗管理と言います。

ちなみに進捗管理で多くの場合議題になり質問されることって「スケジュールどおりにいっているのか?」「なぜ遅れているのか」だと思うのですが、僕はそういう質問の仕方よりも「いまどんなハードルがあり、何に困っているか?」と質問したほうが良いと思っています。自責を想起させる質問よりも他責につながる質問のほうが議論が広がり、本質に近づきます。

(どうもスケジュールどおりでないといけない教というのが非常に強い呪縛を生んでいるように個人的には思えてしまうのですよね)

なぜものごとは前に進まないのか。の誤回答。

「WHYがないからだ!」

ここまで出てきた5W1Hは、やる人(WHO)/やること(WHAT)/やりかた(HOW)です。
あれ、なぜやるか(WHY)って大事なんじゃないの?と思った方。もちろん大事ではありまが、ものごとを前に進めるためにはそれほど重要ではないと思います。

僕は、WHYというのは、WHOを集めるために必要なものだと思っています。つまり、人材採用・組織補強・スタッフ募集など、新たなメンバーが必要な状況下においては、結構大きな意味を持ってきます。
しかし、いまものごとを前に進めないといけない状況においては、優先度は低いです。なぜやるかを説いてもものごとは前に進みません

ものごとを前に進ませるのは、具体化であり抽象化ではありません。
WHATでありHOWであって、WHYではないのです。

これが冒頭に書いていた、

息巻いて会議体をつくって議論を深める経験をたくさんしてきても、いざ1年後とか振り返った時にあれなにができたっけ?ってなりがちだよね

につながるわけです。

大事だけど大事にしすぎないでね、WHY。

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