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ライターの仕事を続けていく理由

いきなりですが、宣伝を。

先日スポーツ庁に訪れ、室伏広治長官にお話を伺いました。スポーツ産業のさらなる国際展開に向けた新たな事業「JSPIN」についてHALFTIMEで書かせていただきました。オリンピック・パラリンピックを終え、日本がこれからスポーツ業界をどう盛り上げていくのか。そのために必要となる海外との繋がりや情報交換、それを強化していく取り組みになっていくかと思います。

早速、失礼しました。

では本題の何故「ライターとしての仕事を続けているのか」について。

名前を公表して何かを書くことに取り組み始めたのは大学生時代。日本のプロ野球の情報等を英語で発信するというものでした。今はもう更新されていないようですが、個人的にも就職活動をしている中で自分の名前をどうにかして残して米国の野球界にアピール出来ないかと思って、ブログ担当者に直談判してNPB Trackerというサイトのライターとして加わりました。

そして実際お金をもらってライターとしての活動を開始したのは、2015年日本でフリーランスとしての活動を始めた頃です。最初は「ベースボールチャンネル」やJSPORTSコラム、そして「パ・リーグインサイト」など通訳としての経験、さらには日米の野球ネタなどについて書かせていただくことが多かったです。

その後有難いことに違う媒体から誘っていただくことが増え、スポーツビジネス回りの記事を担当するようになっていきました。今は無くなってしまった媒体もありますが、それでもライターという立場で多くのスポーツ界でご活躍する方々をインタビューする機会に恵まれてきました。

ライターとして2019年シャーロットで開催されたNBAオールスターにも行かせていただいたこともあります。

そして現役アスリートを取材するということは方向性も含めてほとんどないのですが、セカンドキャリアへの思いに関する記事などのため自分が学生時代ずっと見ていたプロアスリートやオリンピアンにも直接お会いしたり、今ではオンラインでお話を聞いたりする機会にも恵まれてきました。

これまで色んな場所へ取材に行かせていただくこともありました。国内でも北海道の小樽や今治、都内から離れた場所にも数多く訪れました。

本当に”役得”もあるライターという仕事ですが、それでも書くことだけで食べていくというのは本当に難しい職。それだけにライターとしてキャリアを歩んでいる方々には尊敬しかありません。

私はどちらかと言えば常に他の仕事を持ちながらライターの仕事もさせていただくというケースが多く、それはウィザーズやレッズで仕事をしている今も変わりません。

では何故他の仕事で忙しくなってきてもそれを続けていくのか。まず有難いことに依頼してくださる方がいるからと言えばそれまでですが、ライターの仕事は多くの”点”を生み出す機会に溢れているからです。色んな点と点が繋がり、線となることが稀にあります。ワシントン・ウィザーズで今仕事が出来ているのも2019年にシャーロットへ足を運んだ”点”から繋がったように思います。

金銭的なことを言えばコスパは決して高いとは言えません。インタビューをし、音源を聞き直し、記事としてまとめていく。提出後も編集の方と調整しつつ、取材側からの修正直し、やっとのことで公開されます。1本の記事が世に出るまでは色んな方の思いや時間が詰まっているのです。

それでもお金と時間に変えられない”点”を生み出し、普段は会えない人に会え、知ることのなかった情報を耳にする。そんな多くの産物がライターの仕事にはあると思います。そして公開された記事を読んでくれて良かったよという一言をもらえた時の喜びもあります。

話を聞いて、それを書く。人間にとっては小さい頃から学校でやってきたことを続け、それを自分の財産に出来る機会には本当に感謝です。これからも時間が許す限りライターとしての機会から個人としても成長を求めていきたいと思います。もちろんこれは依頼がないことには続けられない事でもありますので、これからもよろしくお願いいたします。

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