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なかったことにしない

自分の中で印象的な言葉がある。それは、

「外に出されなかった言葉は、存在していないのと同じ」

世の中にはいろんなタイプの人間がいる。
思ったことをすぐ言うタイプと、自分の中で噛み砕いて取捨選択して言うタイプ、思っても言わずに我慢するタイプ。

それぞれがそれぞれに良さもあるし、良くない部分もある。

「思ったことをすぐ言うタイプ」ってすごく自分に正直なんだと思う。良くも悪くも嘘をつけないタイプ。だから表現の仕方によっては誤解をされてしまうこともあるかもだけど、何よりも純粋に生きているんだと思う。

それでいて「自分の中で噛み砕いて取捨選択して言うタイプ」って賢いんだと思う。場の状況を見て、これは言っていいことか悪いことか判断したり、言おうと思ったことも感情に任せず一度飲み込んで、言葉選びを考えて外に出す。ただこれに関しては、自分の中で「言っていいこと、悪いこと」の線引きをしてしまいかねないのがちょっと危ない。

そして最後の「思っても言わずに我慢するタイプ」って優しいんだと思う。「自分が我慢すればいい」とグッと飲み込んで、平然と装う。本当は言いたいけど、言っていろいろ大変になるくらいだったら自分が我慢した方がいい、みたいな。すっごく優しい、だけど自分に優しくない。

これらはあくまで自分の分析だけどね。
どれがいいとは言えない。それぞれに合う合わないあると思うし、出来る出来ないがあると思う。

ただ「自分の中で噛み砕くタイプ」と「我慢するタイプ」に伝えたいことがある。それが冒頭で私が印象に残っている言葉としてあげた、

「外に出されなかった言葉は、存在していないのと同じ」

だ。

確かに何かを表現することで、反感を買う場合はある。それが確実に相手を傷つけるものでしかない時は当然表現する必要はない。

だけど場合によっては、反感を買うとわかっていてもそれを表現することが必要な時だってある。相手のこととか、組織のことを思って伝えることが必要な時があるし、何より自分を守るために伝えることが必要な時がある。

言わずに我慢して、それで潰れていくなんて、そんなの相手にとって都合がいいだけで悔しい。

言っても伝わらないかもしれない。
でも言わないともっと伝わらない。
思っていても何も変わらない。
かたちにすることがきっかけになる。

曖昧には曖昧の良さがある。これは否定しない。
だけど時にはハッキリさせることだって大事なことがある。

自分を守るためにも、大事な人たちを守るためにも、
伝えなきゃいけないことは外に出して表現していきたい。


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