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「非効率さ」の味わい

タイパ、コスパ、スぺパ。

正式に言うと、

タイムパフォーマンス、コストパフォーマンス、スペースパフォーマンス。

何かと「効率性」を重視する時代になった。

効率的な時間の使い方、効率的なお金の使い方、効率的な空間の使い方。いかに無駄をなくし、効率的にするか。私たちは何をそんなに焦っているんだろう。

ただ、効率性が重視されるようになり、確かに便利になったりお得になったりするようになったのは言うまでもない。

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先日、あるイベントに参加してきた。
それは『加賀未来市.』という、北陸新幹線加賀温泉駅開業を記念した開催されたイベントで、そこで仕事で扱っている商品を販売するために出店をした。

ただ今の時代、ネットでもモノを買える時代だ。ネットでもモノを売れる時代だ。漏れなく、オンラインストアもある。

何かのイベントに出店する労力やコスト(タイパ、コスパ)を考えれば、イベントに出店するより、ネットで売れる戦略を考えた方がいろいろと効率的なのかもしれない。「効率性」だけで考えれば。

イベント時に上空を過ぎていったブルーインパルス

だけど結果としては、

「世の中、非効率も捨てたもんじゃないな!」

と認識する機会となった。1人1人と直接対面でお話し、商品のストーリーをお伝えする。こだわりをお伝えする。それに対しての相手の想いや相手のストーリーを聴く。

そこで生まれる味わいって、商品を1つ買う・買わない以上の価値があるなって感じた。これって画面越しの売買じゃ絶対に存在しないものだ。

「すごく素敵な商品ですね」

ネット上で買う人も実際そう思っているかもしれない。だけど思っているだけではなかなか伝わらない。それを直接伝えられると、伝えられた側は初めて自覚する。嬉しくなる。

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私たちは物事をわかりやすく区別するために「効率・非効率」とわけるけど、そんなのある一方向から見たものに過ぎなくて。

瞬間で見た時には非効率でも、長い目で見た時にそっちの方が効率的なことだって意外とある。だからどっちが良い悪いの話じゃない。

大事なのは「何のためにそれをするのか」なんだろうな、当たり前だけど。

タイパ、コスパ、スぺパ。

効率さに注目が集まる今の時代、本当に必要なのは「何が効率的か」よりも「何で効率性を求めるか」「何で非効率性を求めるか」といった”行動選択の理由”を考える力なのかもしれない。



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