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マンガを描くようになったことは奇跡

久しぶりのnote投稿です。マンガの話をしていこうとしているのに文章で綴っていきます(笑)

私は2019年に『躁うつ夫婦-二人そろって双極性障害-』(星和書店)で、運良くデビューさせて頂きました。なので、堂々とマンガ家だと自称させて頂こうと思います。

私がマンガ家になるにあたっては、とても不思議な縁があったのだと思います。

不思議な縁とは…?

小学生の頃の夢はそれこそマンガ家でしたが、中高では別に趣味で絵を描こうとかも思わないくらい熱は冷めきっていました。それでも美術は好きで、成績も良かったので、美大に進学することにしました。
進んだ学科は『彫刻』。私は絵を描くより立体作品を作りたくなっていました。もちろん夢は彫刻家。そんな夢、あっさり諦めてしまうことになりましたが…。

美大生時代に私は双極性障害を患いました。精神疾患のひとつです。
卒業後は病気に振り回されて、仕事も恋愛も上手くいかず、ここでは書けないような壮絶な20代を過ごしました。
私には何もない…このまま孤独死だと思っていました。
その後、マンガ家になれるなんて思ってもみなかったからです。
美大受験のためのデッサン以来、美大生時代も含め15年くらいはまともに絵なんて描いていませんでした。描く気もなかったです。

31歳、ようやく結婚にこぎ着けました。まだまだ闘病中の私。そしてこれまた双極性障害で闘病中の夫です。

結論から言うと、この結婚が不思議な縁です。

夫は、毎日ダラダラ生きていた私に「絵を描いてみたら?」と言いました。でも、私は15年くらい絵を描いていない。美大出身にも関わらず絵を描くことにコンプレックスすら感じ、怖いと感じました。
夫は「簡単な絵日記でいいじゃん」と、私の気も知らず軽く提案してきました。私はその軽い感じに乗っかってみてもいいかと思い、1年間毎日絵日記を描きTwitterに上げました。下手くそなイラストにいいねやリプがつくことは、私の野心をくすぐりました。
「もっと面白いものを描きたい」
「マンガ家になりたい」
そして描き始めたのが『躁うつ夫婦-二人そろって双極性障害-』でした。
出版までには、持ち込んでもいくつもの出版社に断られました。
星和書店という出版社を知っていたのも夫でした。夫の言う通り星和書店に持ち込んだ結果、書籍化が決まりました。

なんなんだ…夫のおかげで人生が好転してる?

それから2年、連載や書籍化を狙っていくら持ち込んでもダメダメですが、夫とマンガとの不思議な縁がある限り私はマンガ家を諦めないです。
さぁ、次は奇跡の連載を狙って何を描こうかな。

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