寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギーだ。
寒暖差アレルギーとは朝晩と日中や外気温と室内気温の差が激しいときに、鼻水やくしゃみが出るという症状だ。
完全それに該当する。


北海道に来て数年経つ、地元が関東なので帰省をすると親戚から「冬は寒くない?」「雪ってどうなの?」と毎度毎度聞かれる。

慣れとは恐ろしいもので、最初の年はヒートテックのインナーに長袖シャツ、パーカー、ダウンジャケットと完全防備で冬を迎えたが、二年目になるとパーカーとちょっとした上着で事が済んだ。

元々寒さには強い方であったことに加え、慣れという寒さ耐性を得て、特に辛くはなくなった。もちろん寒い日は寒いのだが。

札幌の夏に関してはもちろん過ごしやすい
じめじめムシムシの関東の夏を長年経験していた者からすると、天国のようだ。
ただ、少し不満があるとすれば、アロハシャツが好きなのでそれが着れる期間が短いのが悔しい。

冬も夏も比較的心地よく過ごせるのだが、上記の症状により春や秋に想定外の辛さがある。
格段しんどいわけではないが、過ごしやすいとされる季節にしこりがあるのはそれなりにストレスになる。

服選びにも迷う、晩に合わせれば日中暑く、日中に合わせれば夜寒い。
とはいえ、アロハシャツが好きでできるだけ多くの回数着たいので、『この格好で出かけたら絶対夜肌寒くなるなぁ…』と思いつつも多少無理して日中にベストの格好で出かける。

案の定、夜肌寒い。
案の定、くしゃみが出る。
だが、それを含めてその季節を楽しんでいる。


そんな僕の手元にはホットコーヒーとアイスが用意されている。
ホットコーヒーにより温叩くなった体温を得た手で、容器を包み、固体とも液体とも言い難い絶妙な状態のアイスを食べる、そして冷えた口の中にホットコーヒーを流し込み、冷たさと甘さをリセットしつつ、香りを鼻から逃がす。再びのアイスは苦味が残っている分より強く甘さを感じる。
とても美味い。どこで切り取っても良いループだ。

アイス×ホットコーヒーのカップリングを推したい。

あんぱん×牛乳ほどのツーと言えばカー、成熟しきった関係でも、メロンパン×ミルクティーのような若々しくウブな関係でもないが、寂しさゆえ、様々な炭酸飲料に乗ってしまうアイス、優等生で色々とみんなから好かれているホットコーヒー、対極に位置しつつ、お互いがお互いの事を嫌いと言いつつ少し気になっている(早くくっつけ)。
まぁ、くっついたとたん、溶けるし冷めるけど。



最近、久しぶりに真正面から「和田くんってちゃんと人見知りだよね」と言われた。人見知りで人間関係が不得意であることは紛れもない事実であり、自分でも自覚している。
ただ、面と向かって言われると心に引っかかるものがある、それはプライドかもしれないし、どこがで『そんなはずはない』と思っているからなのかもしれない。


『なんか上手くいかないなぁ…』『なんて言えば良かったのかなぁ』『どう接すればいいのかなぁ』そんな事思うばかりである。

『何話したら良いか迷うのだろうな〜』『はじめましての人に会いすぎて次の日ドッと疲れるんだろうな〜』、そんな予想はだいたい当たる。

ただ、人の中で生きていく事に対して、腹はくくれている。
もしかしたら言葉ほど辛いとは感じておらず、むしろ楽しんでいるのかもしれない。


以外にも自ら"寒"と"暖"のコラボレーションを作り出し、心待ちにしているのかもしれない。
くしゃみが出るけど…。アレルギーがあるけど…。


猫アレルギーなのに猫が好きすぎて、顔面をぐちゃぐちゃにしながら猫カフェに行っているという義理の叔母に少し親近感を感じた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?