新井 遼一

創業70年の古紙リサイクル業のコンテンツ化に取り組んでいます。 サーキュラーエコノミー…

新井 遼一

創業70年の古紙リサイクル業のコンテンツ化に取り組んでいます。 サーキュラーエコノミーに関するメディア設立と、動画制作事業を新規で展開中。 営業、人事、経理、編集、企画なんでもやります。 循環思考メディア「環境と人」https://humanatnature.com/

最近の記事

紙の業界にいると、紙が好きでたまらなくなる

※本記事は2021年4月15日に筆者が書いた記事の転載です。 https://humanatnature.com/circular_economy/398/ 紙の業界に入って8年目ですが、最近、どんどん紙を好きになっています。 食い扶持だから、というのもありますが、紙の魅力は知れば知るほど深いという点にすごく惹かれています。 あらゆる面で人間の生活に浸透していながら、ほとんど意識されていないんです。便利すぎて、存在が当たり前になっている。理想の侵略者です。プラスチックも

    • フィンランドで見た繊維リサイクル最前線

      「World Circular Economy Forum 2023」に参加するため今年5月に3週間ほど滞在したフィンランドでは、サーキュラーエコノミー実践の現場をいくつも視察してきました。 今回はその中でも、フィンランドが特に力を入れている「繊維=Fiber」産業についてレポートします。 反毛というリサイクル技術繊維というとかなり幅広い素材を意味しますが、欧州でFiber Industryというと主に衣類、糸、生地のことを指します。衣類のリユースは古着という形ではるか昔か

      • サステナビリティに関する用語整理

        最近、環境に関するヨコ文字新用語が多発し、これからサステナビリティについて学ぼうという方はさぞ困惑されていることと思います。 確かにSDGsをはじめカーボンニュートラル、エシカル、GX、ESGにCSVなど枚挙すれば暇がありません。その理由は、この分野自体が人類史上新たな領域であるほか、社会科学、化学、地政学、文化人類学など非常に広い観点から日々研究されている、デジタルと並び立つ人類の先端を行く研究分野だからだといえます。 しかしどうしようもないこの取っ付きにくさは何とかな

        • 経理のおばちゃんのスーパー処理能力に頼るのはもうやめよう

          こちらの記事を読んで、とても他人事とは思えなくなり、衝動的に書きました。 当社もこの令和の時代に紙とFAXで事業を回している身ですので、この記事の描写に高速で頷きながら一気に読んでしまいました。 社会人経験もなく、Excelも学生以来触っていなかった自分でしたが、入社してまずおかしいと思ったのは、紙のタイムカード・紙の給与明細・ボーナス現金払いという労務管理でした。 どうなってるんだろうと本社を見てみると、50社の売掛・200社の買掛・50人の労務・4事業所の経費精算・

        紙の業界にいると、紙が好きでたまらなくなる

          リサイクルをIT化しようとして失敗した話

          2014年にリサイクル業界に入り、自社の中で改善できそうだなと思ったのがIT化です。 前回記事でも触れたとおり、電話・ファックスで日々の業務を回している状態だったので、何か自動化ないしは効率化できるんじゃないかと考えました。 古紙回収はアナログ現場 古紙の回収には、写真のような鉄カゴや台車が使われます。フォークリフトでかごごと交換するか、段ボールの場合は中身を手作業で積み込みます。 回収するタイミングは、量が多いところは毎日、そうでなければ予め回収曜日や時間を決めるか

          リサイクルをIT化しようとして失敗した話

          リサイクル会社の新規事業開発

          こんにちは!従業員50名の古紙リサイクル会社(古紙問屋)の3代目です。 2021年9月、新規事業としてメディア事業部を設立しました。このnoteでは、どなたかの役に立つことがあるやもと思い、そこまでに至る過程を記していきます。 古紙問屋とは何か古紙問屋の仕事は、日々トラックで段ボールや新聞を集めて回り、選別して圧縮するという、汗と埃にまみれたいわゆる3K現場です。仕事終わりには顔も手も鼻水も真っ黒となります。 DXなど雲の上の話で、いまだに電話・ファックスで現場が回って

          リサイクル会社の新規事業開発