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接遇マナーを学ぶ④/快く思ってもらえる服装を選ぶ

仕事で実施した、接遇マナー研修に関することを書いています。今日は、「身なり」についてです。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。私たち支援者は、人権に関する研修を受講することが求められています。そこで、今年は講師に来ていただき「接遇マナー」というテーマで研修を実施しました。「接遇マナー」をテーマに選んだ理由は、以下のnoteに書きました。よろしければお読みください。

他人に厳しく自分に甘い

研修で学んだことを実際の支援場面に結び付けてnoteを書いています。これまでに「あいさつ」「名刺交換」について書きました。今日は「身なり」です。

私たち支援者は、利用者の身なりについていろいろなアドバイスをします。しかし、支援者の身なりにアドバイスが必要です。福祉職は、他人に厳しく自分の甘いと言われることがあります。まさしく、身なりがその典型です。例をあげます。

支援者の身なりについて考える

私の法人が経営する事業所は、生活支援が主なサービスです。しかし、利用者の中には、就労経験をしたい人がいます。そこで、他の事業所に研修に行くことになりました。研修先の事業所は、企業から仕事をいただいている受注仕事専門の事業所でした。

研修に行くにあたり、利用者とあらかじめ幾つかの約束をしました。その一つに穴の空いた洋服を着て行かないというのがありました。その利用者は、洋服に関心がなく、穴が空いていても気にしないところがあったので、穴の空いた洋服ははずかしい、そんなことを繰り返し伝えました。

ところが、行った先の事業所の所長のトレーナーの肩に大きな穴が空いていました。

私は、利用者に何回も「穴の空いた洋服ははずかしい」と伝えていました。そのためその利用者は、所長のトレーナーの穴を見つけると「穴あいてる」と、そればかりを繰り返し言葉にしていました。

私の事業所でも同様のことはあります。支援者は、週末になると利用者に上履きを洗ってくるように伝えます。人によっては、ガイドヘルパーと新しい上履きを買ってくるように説得をします。しかし、その支援者がボロボロの上履きを履いています。説得力がありません。

快く思ってもらえる服装

今回の接遇マナー研修では、講師より、いろいろな場面、幅広い年齢層の人と接することを想定した身なりが大切であるということを教わりました。急に家庭訪問に行くことがあります。また、ご年配のご家族には受け入れられないアクセサリーやファッションがあります。気をつけなければいけません。

私も若いころは奇抜な服装で働いていたことがあります。服装で自己主張していました。「これが私だ!」そんな態度でした。そのときは、支援を受ける人の気持ちを考えていませでした。目の前の相手を不快にさせない、快く思ってもらえる服装が必要です。この人から支援を受けたい、安心して支援を受けることができる、そんな服装を意識したいと思った研修です。



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