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未来と過去につながった逓信総合博物館

以前、東京の大手町に「逓信総合博物館」という博物館がありました。郵便や電話など、通信に関する博物館でした。しかし、残念ながら2013年8月に閉館し、その建物も2015年に解体されてしまいました。今日のnoteは閉館間際に訪れたときの思い出です。

昨日のnoteに、私が小学生だったころの夏休みの思い出を書きました。私は、小学生のころ、毎年夏休みになると、東京の大手町にある逓信総合博物館に出かけていました。私は、この博物館が大好きでした。

ここには、地元の公民館で開催されていた「切手教室」の一環で連れて行ってもらいました。それも私が中学生になり、切手教室に通わなくなると逓信総合博物館にも行かなくなり、すっかり忘れていました。

逓信総合博物館閉館(2013年8月)

それから35年以上がすぎた2013年8月、朝のテレビ番組で逓信総合博物館の閉館を知りました。私は、夏休み中の娘たちを誘って約35年ぶりに逓信総合博物館に行きました。

逓信総合博物館は、郵便と電話などの通信関係の博物館です。郵便や電話の歴史が学べます。

私は、飛脚になってみました。

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小学生の娘たちは、まだ自動化されていない時代の「郵便の仕分け体験」に夢中になっていました。

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逓信総合博物館の館内は、ほとんどあのころのまま、地味なままでした。まるで時間が止まったような雰囲気でした。私が思い出にひたりながら館内を歩いていると、娘は、郵便の仕分けに戻っていました。

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そういえば、私は高校生のころ、年末に郵便局の郵便物の仕分けアルバイトに申し込んだことがあります。しかし、応募者多数で断られてしまいました。

未来と過去につながった場所

私が子どものころの一番の目当ては、テレビ電話でした。円形のホールの中央には別の体験物があり、それをはさんでテレビ電話がありました。もちろんその2台でしか通話はできません。それでも当時はものすごい人気でした。逓信総合博物館の館内は空いていてもそこだけは列ができていました。それも30年以上が経つと誰もならんでいません。私の娘たちもまったく興味を示しませんでした。それよりも興味を示したのは、黒電話でした。

初めてのダイヤル

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娘たちは、初めて回す電話のダイヤルに興奮していました。また、わざわざ姉妹で離れて黒電話で電話して喜んでいました。

ちょうどこのときの娘たちは、私が逓信総合博物館に夢中になっていた年齢です。あのころの私は、テレビ電話で未来にタイムスリップをして喜び、娘たちは、黒電話で過去にタイムスリップを楽しんでいました。

「電話」には思い出がたくさん…

逓信総合博物館の中には、黒電話だけでなく、昔、街角にあった赤や黄色の電話機も並んでいました。今と違って、街角の電話にはたくさんお世話になりました。胸が熱くなる思い出もあります。そんな思い出にもひたれる博物館でした。

今は、以下のサイトで館内の様子が少しだけ見られます。

連続投稿1000日まで、あと43日

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