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【CAMPFIREパートナーになりたい人へ】クラウドファンディングの専門家として成長するための6つの指標を紹介します

割引あり

はじめまして。
CAMPFIREパートナーとして活動する「岡田良寛(りょうかん)」です。

2021年1月からクラウドファンディング業界最大手のCAMPFIREとパートナー提携を結び、執筆時点の2023年12月上旬までに【合計98件】のプロジェクに関わって【累計1.5億円】の支援調達をサポートをしてきました。


本記事では、約100件のキュレーションサポートの中で培ってきた経験を元にした「CAMPFIREパートナーに必要な6つの指標」を解説します。

・これからCAMPFIREパートナーを目指したい
・CAMPFIREパートナーとして実績を伸ばしたい
・実績を持っているキュレーターの経験則を学びたい

という人にとっての参考になれば嬉しいです。


なお、筆者の岡田良寛(りょうかん)は、毎月の定例会で公表される実績ランキングにおいて、2023年7月に月間流通額(調達金額)で第1位。2023年8月には月間の流通額と公開件数の両方で第2位になるなど、約700事業者ほどいる全CAMPFIREパートナーの中でもトップクラスの実績を記録しています。

それなりの結果を記録できるようになるまで、試行錯誤の末に少しずつ構築してきたオリジナルメソッドを、これからのCAMPFIREパートナーを目指したいと思っている人たちのために無料公開しようと本記事を書いています。

この記事が、CAMPFIRE代表の家入一真さんの目指す「共に支え合う経済圏」が広がっていく一助になれば嬉しいです。


【 補足 】
この記事で無料公開している内容は、2023年9月28日に実施された「CAMPFIREパートナー定例会」の事例共有のプレゼンで話をさせてもらった内容になります。記事の後半では、定例会の際に時間切れで話せなかった「6つの指標それぞれをどのように伸ばして総合的な戦闘力を高めたのか - 実施した全ての施策内容」も載せています。すでにパートナーとして活動している方や定例会で内容を聞いた方は後半をどうぞ。(起案者には知られなくない内容も含むので後半部分のみ有料にしています)

※ 本記事は筆者・岡田良寛(りょうかん)の独自解釈になります。CAMPFIREの公式見解ではない点にどうかご留意ください。






CAMPFIREパートナーの分類(キャラクター)

まずは「キャラクター分類」について。特徴・性質の分類です。

過去に数多くの同業者と話をしてきましたが、ひとえに【 CAMPFIREパートナー 】と言っても全員が画一的な特徴を有しているわけではありません。

本業でWeb制作やデザインなどクリエイティブ系を主体にしている方もいれば、補助金申請を含めたファンドレイジングに強い方、広報PRに特化した方、地域内の何でも屋さんのような人まで、さまざまです。

ただし、大きくカテゴライズすれば「4つのキャラクター性質」に分類できるのかなと。それが以下の4つです。

はっきりと「〇〇型・〇〇タイプ」と明言するのは難しい場合もありますが、CAMPFIREパートナーそれぞれの強みをベースに「この人は〇〇型っぽいから△△という施策をやってるんだろうな」と分析したりしています。

ちなみに、僕自身は自分のことを「クリエイター型の顔を合わせ持つプランナー型」と分類しています。(後述の戦闘力の章を読むと理解してもらえるかなと)


ここから、各キャラクターの特徴を軽く説明します。


プランナー型

まず「プランナー型」は、プロジェクトの企画段階から積極的に起案者に関わって一緒にプランをブラッシュアップしていくタイプです。

時には事業計画そのものを見直すアドバイスをすることもあり、クラウドファンディング以外の資金調達を提案するなど軌道修正を助言することも多々あります。

コンセプト設計やターゲット選定まで一緒に考えたり、値付けを含めたリターン戦略を提案する場合もあり、コンサルタントのような役割を担います。


モチベーター型

続いて「モチベーター型」は、クラウドファンディングに挑戦する起案者と蜜にコミュニケーションを取って寄り添いながら伴走するタイプです。

募集開始前の準備段階から起案者のモチベーションが高まるような言葉をかけるのが得意で、募集中にも起案者が不安に感じないようにマメに連絡することも特徴のひとつです。

時にはオフラインで直接会って話をしたり、一緒に告知を広めるためのイベントを盛り上げたりすることもあり、地域密着で活動するCAMPFIREパートナーに多いタイプでもあります。


クリエイター型

次の「クリエイター型」は、クラウドファンディングの募集ページを作り込むときに制作クリエイティブ面をサポートするタイプです。

本業でデザイナーやライターなどをやっている方が副業的にCAMPFIREパートナーとしても活動されている場合は、このタイプが多いです。

より良いページにするためのアドバイスに徹する方もいますが、メイン画像のデザインや本文執筆などの代理制作を請け負っている方も多々います。

ライティング、写真撮影、画像デザイン、動画撮影編集、行動心理学、などなど、多様なスキルや知識を求められるキャラクターでもあります。


パブリシスト型

最後の「パブリシスト型」は、広告運用や広報プロモーションなどを通じてプロジェクトを広めて支援を伸ばすことに力を発揮するタイプです。

SNSの運用代行やWEB広告代行を本業にしている方は、わかりやすくパブリシスト型のCAMPFIREパートナーかなと。他にも、特定ジャンルのインフルエンサーであったり、自社でウェブメディアを運営しているなど、パートナー自身が広報力を持っている場合もパブリシスト型に該当します。

プレスリリースの投稿代行を実施したり、地域性を考慮してチラシやポスティングなどのアナログな告知方法を提案するなど、総合的なプロモーション手法を熟知していることが多いです。


CAMPFIREパートナー戦闘力(6つの指標)

と言うわけで、4つの性質キャラクター分類を説明してきましたが、この内容を踏まえながら本記事の主題である「CAMPFIREパートナーに必要な6つの資質」の解説をしていきます。

僕はこの6つの指標を総合して【 CAMPFIREパートナー戦闘力 】と呼んでいます。それぞれを「〇〇力」と表現して六角形のレーダーチャートのようにイメージして捉えたものが以下の図です。

左右それぞれの計4つの指標要素が、前半で紹介したキャラクター分類と対比しており、そこに「案件獲得力」と「審査通過力」を加えた計6個の指標がCAMPFIREパートナー戦闘力の構成要素になります。

図を見てもらうとわかるように、左下半分を「満足度向上要素」、右上半分を「利益率向上要素」と捉えていて、それぞれの構成要素を伸ばすことで

■ 満足度向上要素
→ 起案者の終了後の満足度を最大化していける
→ リピート起案や案件紹介に繋がりやすくなる

■ 利益率向上要素
→ パートナー報酬以外の売上を増やしていける
→ 起案者伴走事業によりコミットしやすくなる

という傾向があるだろうと考えています。

※ 注意:満足度向上要素にも利益率を伸ばす側面もあれば、利益率向上要素にも満足度に繋がる側面もあるので、あくまでも "向上しやすい要素" という風に捉えてください。


それぞれの指標要素を簡単に説明します。


① 企画力(満足度向上要素)

企画内容をブラッシュアップする力のこと。
事業全体の資金調達を提案することや、プロジェクトのコンセプト設計やリターン戦略を一緒に考えることなど、総合的なコンサル能力が求められる。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ 良いプロジェクト事例をたくさんインプットする
⑵ 支援が最大化されるようにリターンを毎回徹底して考える
⑶ 自分で事業をやってみる / 起案者になってみる
⑷ 客観的な統計データなど数値根拠を収集する

② 伴走力(満足度向上要素)

起案者に寄り添って伴走する力のこと。
モチベーションの管理や不安の解消に神経を注いで、オンライン/オフラインを問わずに密なコミュニケーションを取る能力が求められる。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ いつでも連絡できる環境を用意する(ツールを統一する)
⑵ 直接会える地域に特化して活動をする
⑶ 起案者の窓口になる担当者を明確にする
⑷ モチベーションの下がる時期や不安を感じやすいポイントを把握する

③ 審査通過力(満足度向上要素)

スムーズに審査を通過させられる力のこと。
起案者が予定通りにページを公開できるように最小の回数で審査承認を取れる能力が求められる。初めての起案者にはあまり気付かれない能力ではあるものの、パートナーがサポートすることで起案者のストレスを大きく減らせるポイントでもあるので地味に重要な能力です。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ CAMPFIREの規約を十分に理解する
⑵ 審査でNGになりやすい項目を把握する
⑶ 承認してもらえるような表記テンプレを用意する
※ 経験を積む中で培われる能力でもあります


❹ 案件獲得力(利益率向上要素)

新規のプロジェクトを獲得する力のこと。
CAMPFIREパートナーになってから課題として感じる人の多い能力です。安定して新しいプロジェクトの相談を獲得し続けることができれば、事業としてもコミットしていきやすくなるので戦闘力を高める上でも非常に重要な指標でもあります。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ 以下の獲得経路を参考にして伸ばしやすところから伸ばす
・直接相談(知り合い起案)
・紹介相談(リファラル)
・過去の起案者経由の紹介
・過去の起案者の連続起案
・検索相談(書籍 / WEBサイト / SNS)
⑵ 相談件数が増えるように満足度を高め続ける
⑶ 無料のセミナーや講座を実施する

❺ 作成力(利益率向上要素)

プロジェクトページを作り込む力のこと。
どのようなページが支援を伸ばしやすいのか研究して、作成のアドバイスをする能力や作成代行をする能力が求められる。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ 以下のいずれかのスキルを伸ばす
・画像デザイン(メイン画像 / リターン画像)
・編集ライティング(本文)
・写真撮影 / 動画撮影
・コピーライティング(タイトルなど)
⑵ 作成ノウハウをストックする
⑶ 信頼できる外注先を確保する

❻ 広報力(利益率向上要素)

公開されたプロジェクトを広める力のこと。
有料で実施するWEB広告やプレスリリースなどの手法だけでなく、無料で実施できる方法(メディアアタック手法, チラシデザインテンプレート共有など)を提案できる能力が求められる。

《 力の伸ばし方 - 参考例 》
⑴ 以下のいずれかのノウハウや実績を増やす
・プレスリリース(メディアアプローチ)
・アナログ告知(チラシ / ポスティング)
・WEB広告 / SNS広告 / インフルエンサーマーケティング
⑵ 自社の発信媒体を強化する(オウンドメディアやSNSなど)
⑶ 信頼できる外注先を確保する




まとめ:クラウドファンディング業界を盛り上げよう

というわけで、本記事では約100件のキュレーションサポートの中で培ってきた経験から導き出した

・CAMPFIREパートナーの性質キャラクター分類
・CAMPFIREパートナーに必要な6つの資質(戦闘力)

についてを解説してきました。
これからCAMPFIREパートナーを目指す人にとって参考になっているんじゃないかなと思います。

この記事を通じて、CAMPFIREパートナーとして活躍する人がひとりでも増えれば嬉しいです。ぜひ一緒にクラウドファンディング業界を盛り上げていきましょう!


なお、
ここから先の有料部分では、僕自身が過去3年間でどのように戦闘力の各要素を伸ばしてきたのか、具体的な施策をまとめます。成功したものだけでなく、うまくいかなかった施策も紹介しているので、CAMPFIREパートナーとして活動の幅を伸ばしていきたい人にとってはヒントになるんじゃないかなと思います。(起案者に知られたくない施策もあるので有料にしてます)




戦闘力を高めるために実施した全施策(具体例)

僕がCAMPFIREパートナーに就任したのが2021年1月のこと。当時の戦闘力を数値化するとこのような感じかなと。

自分自身でカフェ経営をしたこともあり(その立ち上げでクラウドファンディングも実施した)、パートナー就任前に2件ほど伴走サポートした経験もあったので、企画力は6点ほど。さらに、ブログ運営を通じてライティングや写真撮影・画像編集のスキルも身に付いていたので、作成力も6点ぐらい。

ただし、全体的に経験不足は否めなかったので、総合点は「27点 / 60点満点」と低めで、どちらかと言えば「伴走力」に依存気味でサポートをしていたように思います。


そこから約3年間で約100件のサポート経験の中で色々な試行錯誤をしてきたので、2023年12月時点でのCAMPFIREパートナー戦闘力は以下のような数値にまで伸びてきたのかなと。

全体的に数値は伸びて、総合点も「46点 / 60点満点」と平均7.6点ほどになっています。(※ 点数はあくまでも主観なので参考程度に捉えてください)


ということで、
僕がCAMPFIREパートナー戦闘力を高めるために過去に実施してきた施策を(覚えている範囲で着手順に)全て紹介していきます。


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