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chapter - 少女邂逅

12月17日(日)、枝優花監督の『少女邂逅』が、久しぶりにスクリーンで1日限定上映される。

第4回目を迎える<ミニシアター地域交流上映会>。枝監督の故郷である群馬県高崎市で撮影された本作は、シネマテークたかさきを飛び出して横浜シネマ・ジャック&ベティへ。

上映当日は、シネマテークたかさき支配人の小林栄子さん、枝監督と共に、出演者である私もトークに参加致します。



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玉村町
道端や畑周りに咲く青紫色
矢車菊

ミユリ
みんな若いね
爽やかに描かれがちな高校時代だけど
実際は何色をしていただろうか。
かつて少女であった頃を思い出そうとしても
苦い記憶の周りには靄がかかり
いつか見た夢のような心地さえする。
稲のおかげで風が見える
当時枝ちゃんが歩いたであろう田んぼ道や町中を、
同世代のスタッフキャストで
一緒に歩き直していくような日々。
高崎電気館。大正2年に開館した、
高崎市最初の映画館。

女子って危険物

みんなそれぞれの道
自分の映画を作ったり
外国にいたり
お母さんになったり
映画館にいたり
この時はこの時でしか生まれ得ないもの


青春と呼ばれる時代の青さは、まだ熟れていない心身の青さだと思う。自分の痛みばかりが見えてしまって、隣のあの子の痛みは見えにくい。昨日まで隣で歩いていた横顔がいきなり怖く遠くに感じてしまうこともある。
どんな形であれ、
自分にしかない少女時代を
大切にしてあげたいと思った。

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DOKUSOマガジン
今月号の連載『根矢涼香のひねくれ徘徊記』では『少女邂逅』のことを振り返りました。Web版が公開されたので、全文はこちらから。

是非とも読んで、映画も観に来てくれたら嬉しいです


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