惜しげも無く言いたい

雨です。休みの後のメールチェックはいつも少し胃が痛くならないか心配になる。少しだけ。

昨日、お休みだったので友人と知らない学校のファッションショーを見に行きました。みたいみたいと現役生の時にすごく思っていたんだけれど。
美大の学祭とか、すごく興味があった。

そこの空間に入るとびっくりするほどお洒落な異世界が広がっていて、個性豊かな人たちがたくさんいた。この人たちは、「憧れ」なのか、「仲間」なのか、どっちだったんだろう。
ファッションショーはほんの数秒しか卒業制作を見せられない機会で、本当にすごい。
欲張りなわたしは、プレゼンとか、論文とかすきだよな。評価してもらう時間が長ければ長いほど鼻の下は伸びる伸びる。

制作って葛藤との戦いで、ひねり出すことも妥協することも自分次第だと思う。自分はその勝負に勝てるのだろうかと、また葛藤してしまった。そしてこんな素晴らしい才能がたくさんあるこの学校で、何人の人が葛藤と挫折を繰り返したのだろう。と知り合いがいるわけでもないのに心がすこし苦しくなった。
わたしみたいな凡人から見たら才能の塊なのに。もし諦めてしまったならもったいないなと思った。

何でもかんでもカッコいいものに惹かれるところがある。カッコいいから英語やりたい。カッコいいから絵を描く。カッコいいから制作をする。
わたしはクソほどポジティブなので、才能がなくても、できる!やれる!と思ってしまうところがある。努力がいつも伴わないけど、やればできる子と思っている。どうしようもないのだけれど。

それが如実に現れたのはファッションショーが終わってからのフリーマーケット。
ひとり、ドンピシャのクリエイターさんに出会った。
初めて見るけど鮮やかな色とそのセンス。個性。全部が羨ましかった。ここまで確立できていて羨ましかった。どんだけ努力したらできるのか、いや、才能なのか。

才能だったらまだいいよ。なれないもん。と思うけど、努力だったら悔しくなってしまう。わたしはどんなに努めてもすぐに飽きて力が出ないから。努力できるのも才能。イチロー。
ちょっとひねくれた思考。ここまでわかっててもやれないんだ。

やれよ…。

そのクリエイターさんのすごいところは、惜しげも無く自分の技を教えてくれること。どこで作った、何を使ったと教えてくれた。そんなものつくりの人、わたしは初めて出会った。
お金払ったから教えてくれたんじゃなくて、たぶんきっとあの人はフラっと聞いても教えてくれだと思う。
それは余裕からか、優しい人なのか。

昔LINEスタンプを作ろうと思った時、誰も教えてくれなかった。当時クリエイターでみんな一攫千金を狙ってたんだか、物珍しいことやりたいだかわからないけど。服を作る時だってそう。Illustratorの使い方だって。

当時は、教えてあげようと思われる人になりたいとも思ったけど、それはたぶんきっと相当時間かかるから、自分でやってみて、いつか次に教えてって言われたら全部教える人になろうと思った。昨日の彼女みたいに。惜しげも無く。

ヒントをもらったらあとはやるだけ。急にペンタブを引っ張り出して絵を描いた。
いつかあのクリエイターさんにあの時運命変えてもらいましたと、言おうと思って。

ありがとうございます!!グッズたくさんつくります!